辻村氏が「あれで勢いづいた」というのが9番。ティショットを右のラフに入れると、ラフから上手く出せず約140ヤードほど残った。だが、ここからの3打目をピンの狭い方を攻めてピンに絡めてパーセーブ。「ボギーでいいやと思ったらパーは獲れない状況でした。リスクを負いましたが攻めきりました。だからこそ勢いづいたと思います」。アグレッシブな姿勢が勝機を呼び込んだ。
最後のバーディもお見事だった。「17番は4日間通じて一番難易度が高いホール。“安全に攻めよう”と思ったら絶対にバーディを獲れないピンの位置。右に外したらボギー以上濃厚というホールで右のピンですから。そこをピンの右から調子のいい時に出る軽いドローで狙ってきた。一歩間違えれば大けがですから、さすがとしか言いようがありません」。毎年苦労したというホールで成長を見せつけた。「パターもラインを薄めに読んで、しっかりと打てていました。良く入っていました」と目を細める。
■攻めなければ生き残れない バーディ1つでは流れがこない
攻撃的に変化したのは柏原だけではない。ツアー全体がアグレッシブになっている。だからこそ逆転劇が増えたと辻村氏はいう。
「今は最終日もピンをデッドに攻めていく選手が増えた。なぜそうなったかと言えば、申ジエさんは元より、渋野さんのように若い選手がとても攻撃的だからです。安全パイなプレーをしていればたちまち優勝を逃す、順位が下がってしまうという状況になっています。みんながそうなったことで、最終日もスコアが伸びるから、バーディ1つくらいでは流れがこなくなってしまった。2連続、3連続というのが必要という時代になりました」
攻めていくだけではもちろんダメ。攻めていき、バーディを獲れなければ意味がない。そこにも理由がある。「今の若い子は“攻める準備”ができています。今まで“いいショットを打ちたい”と考える選手が多かったのが、練習の段階から“あのピン位置に対してデッドに攻めるにはどうしたらいいか”と考える選手が増えている。だから本番でも攻めきれる」。試合に臨む段階で思考がすでに変わってきているのだ。
もう1つ、選手に攻めさせるファクターとして辻村氏はギャラリーを挙げる。「今年は昨年までよりもギャラリーが多い。そのなかで誰かがバーディを獲れば大きな歓声が上がります。それをあちこちで聞けば選手は“バーディ合戦が始まっている”と思いますし、歓声の場所によっては誰が獲ったかまで分かりますから」。乗り遅れてはいけない。そうさせる雰囲気は昨年以上だ。
最後のバーディもお見事だった。「17番は4日間通じて一番難易度が高いホール。“安全に攻めよう”と思ったら絶対にバーディを獲れないピンの位置。右に外したらボギー以上濃厚というホールで右のピンですから。そこをピンの右から調子のいい時に出る軽いドローで狙ってきた。一歩間違えれば大けがですから、さすがとしか言いようがありません」。毎年苦労したというホールで成長を見せつけた。「パターもラインを薄めに読んで、しっかりと打てていました。良く入っていました」と目を細める。
■攻めなければ生き残れない バーディ1つでは流れがこない
攻撃的に変化したのは柏原だけではない。ツアー全体がアグレッシブになっている。だからこそ逆転劇が増えたと辻村氏はいう。
「今は最終日もピンをデッドに攻めていく選手が増えた。なぜそうなったかと言えば、申ジエさんは元より、渋野さんのように若い選手がとても攻撃的だからです。安全パイなプレーをしていればたちまち優勝を逃す、順位が下がってしまうという状況になっています。みんながそうなったことで、最終日もスコアが伸びるから、バーディ1つくらいでは流れがこなくなってしまった。2連続、3連続というのが必要という時代になりました」
攻めていくだけではもちろんダメ。攻めていき、バーディを獲れなければ意味がない。そこにも理由がある。「今の若い子は“攻める準備”ができています。今まで“いいショットを打ちたい”と考える選手が多かったのが、練習の段階から“あのピン位置に対してデッドに攻めるにはどうしたらいいか”と考える選手が増えている。だから本番でも攻めきれる」。試合に臨む段階で思考がすでに変わってきているのだ。
もう1つ、選手に攻めさせるファクターとして辻村氏はギャラリーを挙げる。「今年は昨年までよりもギャラリーが多い。そのなかで誰かがバーディを獲れば大きな歓声が上がります。それをあちこちで聞けば選手は“バーディ合戦が始まっている”と思いますし、歓声の場所によっては誰が獲ったかまで分かりますから」。乗り遅れてはいけない。そうさせる雰囲気は昨年以上だ。