そして、この経験は今後の糧になると柏原はいう。「明日につながる、とかそういう目先のことではなく、さらにその先、長期的に考えて“自分のスタイル”に生きてくると思いますね」。粘りながらも、後半の8番でティショットを曲げてトリプルボギーを喫する1プレーに泣いた柏原に対し、レクシーは4つ、ソヨンは3つ伸ばすラウンドになったが、「スコアは関係なしに、いい経験ができました」と表情は清々しい。「飛距離は魅力だけど、それに惑わされないようにしたい。そういった意味でも、今後のスタイルに生きてくると思いました。あとはそれを生かすも殺すも自分次第ですね」。ゴルフは“あがってなんぼ”。カップインするまでの道のりは、人それぞれだ。
米ツアーへの意識を聞くと、「メジャーには出てみたいと思います」という気持ちも明かす。だがそれも「そこに出られるということは、世界ランクもそうだし、日本で上位につけているということですから」と、あくまでも自らのゴルファーとしての“立ち位置”を測るため手にしたいものだ。「日本ツアーが決して劣っているとは思いません」。この気持ちとともに、これからも自分の持つべき刀を研ぎ続けていく。(文・間宮輝憲)
米ツアーへの意識を聞くと、「メジャーには出てみたいと思います」という気持ちも明かす。だがそれも「そこに出られるということは、世界ランクもそうだし、日本で上位につけているということですから」と、あくまでも自らのゴルファーとしての“立ち位置”を測るため手にしたいものだ。「日本ツアーが決して劣っているとは思いません」。この気持ちとともに、これからも自分の持つべき刀を研ぎ続けていく。(文・間宮輝憲)