＜伊藤園レディス 2日目◇16日◇グレートアイランド倶楽部（千葉県）◇6741ヤード・パー72＞

申ジエ（韓国）、鈴木愛、勝みなみといった今季複数回優勝者、そして今大会でツアー引退を表明している大江香織といった上位勢に“れいちぇる”も加わった。臼井麗香が「65」とスコアを7つ伸ばし、トータル9アンダーの2位タイに浮上した。

れいちぇるのスカートがふわり【写真】

前日の反省を大いに生かした。大会初日にインコースから出た臼井は前半だけで3バーディ。「ショットの調子が上がって自信が出てきた」という状態も相まって“ルンルン気分”で1番ティへ向かった。だが、この1番でティショットを大ダフリ。「ドライバーでかなりのターフが取れた。100ヤードくらいしか飛んでなかった」と臼井が言えば、キャディの門田実氏も「（飛ばなさすぎて）ヤーデージブックに載ってないところで……（笑）。大爆笑ですよ」と、当然のようにボギー。流れは止まり、「5アンダー出せる調子でしたが2アンダーでした」ともったいない1ホールとなっていた。

それから1日が経過。1番からスタートしたこの日のハーフターンは、なんと5連続バーディ中で迎えた。さすがに前日を踏まえて「冷静にいったほうがいい」と臼井は考えたが、門田氏は「いけるだけいこう！」とさらにアクセルを踏むことを指示。臼井もうなずくと、6mをねじ込み自身初となる6連続バーディを奪取。さらに12番、15番でもスコアを伸ばしてこの日のベストスコアタイをたたき出した。

現在賞金ランキング57位。初シード獲得に向けて瀬戸際に立っているが、「上に行くしか無いので。モチベーションがあるのはいいことだと思います。ダメでもQTで頑張ればいい」と泰然自若。勝てば黄金世代10人目となる節目の優勝に向けて「あしたも攻めます」と持ち前のアグレッシブさで戦っていく。（文・秋田義和）