歯を食いしばって戦い続ける者とツアーを去る者。激戦の末、鈴木愛が3週連続優勝を飾った「伊藤園レディス」では、さまざまなドラマが繰り広げられた。
“不死鳥”大山志保 最終18番のガッツポーズでギャラリーを沸かせた【写真】
故障からカムバックして逆転賞金女王に向けて突っ走る25歳の鈴木には、まだ見えない世界。それを演じたのは、29歳の大江香織と、42歳の大山志保だ。大江は、この大会を最後にツアーから離れることを宣言し、大会前日に会見もしている。最大の理由はモチベーションの低下。「2年前から引退を意識し、それでもシードが取れなくなるまでは続けようと決めてプレーしていたんです」と大会前日の会見で告白。「今週、優勝してもやめますか?」と聞かれて「ハイ」とキッパリ言い切っていた。この時点の賞金ランキングは87位だった。
大山も、賞金ランキング65位と残り2試合でシード維持が危ぶまれる状況で大会に臨んだ。秋口になって「ようやくいい感じになってきているんですよ」と口にしており、まだまだプレーする気満々。選手生命が危うい故障を何度も乗り越え「やりきったと思うまでゴルフはやめられないんです」と口にしている。42歳になった今もそれは変わらない。
限られた者しかプレーできない最終戦を除き、残り2試合となった伊藤園レディスで、この2人が優勝争いの真っただ中にいた。ともすれば若手の活躍にばかり目が行きがちな女子ツアーにあって、ゴルフの奥深さを感じさせてくれる試合展開だった。
結果は、大山が最後まで鈴木と争った末に1打及ばず2位。大江は、最終日に1つスコアを落として9位タイだった。大会終了後の賞金ランキングは、大山が49位とシード圏内に滑り込んで今週の大会に臨む。一方の大江は同78位で、ツアー生活にピリオドを打った。
“不死鳥”大山志保 最終18番のガッツポーズでギャラリーを沸かせた【写真】
故障からカムバックして逆転賞金女王に向けて突っ走る25歳の鈴木には、まだ見えない世界。それを演じたのは、29歳の大江香織と、42歳の大山志保だ。大江は、この大会を最後にツアーから離れることを宣言し、大会前日に会見もしている。最大の理由はモチベーションの低下。「2年前から引退を意識し、それでもシードが取れなくなるまでは続けようと決めてプレーしていたんです」と大会前日の会見で告白。「今週、優勝してもやめますか?」と聞かれて「ハイ」とキッパリ言い切っていた。この時点の賞金ランキングは87位だった。
大山も、賞金ランキング65位と残り2試合でシード維持が危ぶまれる状況で大会に臨んだ。秋口になって「ようやくいい感じになってきているんですよ」と口にしており、まだまだプレーする気満々。選手生命が危うい故障を何度も乗り越え「やりきったと思うまでゴルフはやめられないんです」と口にしている。42歳になった今もそれは変わらない。
限られた者しかプレーできない最終戦を除き、残り2試合となった伊藤園レディスで、この2人が優勝争いの真っただ中にいた。ともすれば若手の活躍にばかり目が行きがちな女子ツアーにあって、ゴルフの奥深さを感じさせてくれる試合展開だった。
結果は、大山が最後まで鈴木と争った末に1打及ばず2位。大江は、最終日に1つスコアを落として9位タイだった。大会終了後の賞金ランキングは、大山が49位とシード圏内に滑り込んで今週の大会に臨む。一方の大江は同78位で、ツアー生活にピリオドを打った。