＜大王製紙エリエールレディスオープン 最終日◇24日◇エリエールゴルフクラブ松山（愛媛県）◇6580ヤード・パー72）＞

今大会前にツアーの第一線から退くことを発表していた一ノ瀬優希。最終日も3バーディ・1ボギーの「70」とスコアを2つ伸ばし、トータル11アンダーの17位タイでホールアウト。多くの仲間に迎えられ笑顔で一区切りの試合を終えた。

戦友たちと別れのハグをする一ノ瀬優希【写真】

堂々の上位争いに「まだやれるんじゃないのかな、という気持ちになりました。（ツアー引退を）ちょっと撤回したいかも（笑）」と白い歯を見せた一ノ瀬。とはいえ、「今回は何のプレッシャーもなくやれたからこのスコアなんですよね。ガンガン狙っていけました。でも、今は痛くなかったけどケガもあるので……」と寂しげな表情を見せた。

常にプレッシャーのある生活とはこれでしばらく離れることとなる。「いつもここで終わってもQTに向けてやらなきゃ、とか、シードを獲っても1日休んだらもう練習、みたいな感じだったので、あしたから何もしなくていいと思うと不思議な感じですね。休憩できると思うとホッとするけど、少し寂しいです」。12年続いた生活は体に馴染みすぎている。

「たくさんの方に応援してもらって感謝しかありません。試合に出たら上位に行かないといけないので楽しいという気持ちはありませんでしたが、どんな成績でも応援してもらえた。本当にありがとうございました」。たくさんの人に愛された笑顔を見せて、クラブハウスを後にした。