毎週、ゴルフツアー会場で選手たちを撮影し続けるプロカメラマン。インサイドロープでプロゴルファーの凄みや熱気を感じ、ときおり会話のやりとりを見聞きするなど、“試合中の選手たちに最も近いメディア”であるツアーカメラマンが見た印象的な景色を紹介する。【大王製紙エリエールレディス編】
諸見里しのぶは最後に宙を舞いました【写真】
賞金女王争いにシード争い。毎年、マネーレースの正念場となる愛媛の会場は、今年少し別の表情も見せた。この大会をもって佐伯三貴、諸見里しのぶ、一ノ瀬優希と長年ツアーを支えた選手が“ツアー休止”を表明。レギュラーツアー戦士としてひとつの区切りをつけ、その送別の場にもなった。
大会2日目には残念ながら予選落ちを喫した佐伯、諸見里が、感慨深げな表情とともにホールアウトを迎えた。そして、別の時間にプレーを終えた両者だが、その目に飛び込んできた光景は同じだったこれまでともにツアーを戦ってきた盟友や、支えてくれた関係者がグリーン脇で待機する“サプライズ”があったのだ。それを目にするとお互い近寄って熱いハグ。両手いっぱいになるほどの花束や、労いの言葉が贈られた。
その会場で撮影していた鈴木祥カメラマンも、長年プレーを見続けてきた選手の“ラストシーン”をカメラにおさめようと、まだラウンドが続くコースを離れ、佐伯があがる18番グリーンに向かった。
上田桃子、有村智恵、原江里菜らと言葉を交わした後、涙を流す佐伯の姿。これを先週の1枚に選んだ。「今後も試合に出場する機会があると聞いて安心してますが、ひとまずお疲れさまでした。指導者としても活動するようで、自身と同じように最後を多くの人に見届けられるような選手を1人でも多く育てて欲しいですね」。冷え込みが厳しかった会場にあって、胸がホッコリと温かくなるような時間だった。
諸見里しのぶは最後に宙を舞いました【写真】
賞金女王争いにシード争い。毎年、マネーレースの正念場となる愛媛の会場は、今年少し別の表情も見せた。この大会をもって佐伯三貴、諸見里しのぶ、一ノ瀬優希と長年ツアーを支えた選手が“ツアー休止”を表明。レギュラーツアー戦士としてひとつの区切りをつけ、その送別の場にもなった。
大会2日目には残念ながら予選落ちを喫した佐伯、諸見里が、感慨深げな表情とともにホールアウトを迎えた。そして、別の時間にプレーを終えた両者だが、その目に飛び込んできた光景は同じだったこれまでともにツアーを戦ってきた盟友や、支えてくれた関係者がグリーン脇で待機する“サプライズ”があったのだ。それを目にするとお互い近寄って熱いハグ。両手いっぱいになるほどの花束や、労いの言葉が贈られた。
その会場で撮影していた鈴木祥カメラマンも、長年プレーを見続けてきた選手の“ラストシーン”をカメラにおさめようと、まだラウンドが続くコースを離れ、佐伯があがる18番グリーンに向かった。
上田桃子、有村智恵、原江里菜らと言葉を交わした後、涙を流す佐伯の姿。これを先週の1枚に選んだ。「今後も試合に出場する機会があると聞いて安心してますが、ひとまずお疲れさまでした。指導者としても活動するようで、自身と同じように最後を多くの人に見届けられるような選手を1人でも多く育てて欲しいですね」。冷え込みが厳しかった会場にあって、胸がホッコリと温かくなるような時間だった。