海外メジャー3試合に出場し、思いも寄らぬ長期離脱を余儀なくされた19年。それを表すように鈴木は今季25試合にしか出場していない。全39試合のおよそ64%。そのなかで7勝は、3.5試合に1回は勝っているという計算。これについては、「そんなに優勝している実感はない」としたが、これは驚異的な数字だ。
過去10年を見ても、賞金女王に輝いている選手の出場試合数に対する勝利数の割合は平均で16.18%。対して鈴木の今季は28%だ。いかに鈴木の今季の成績がすさまじいものだったか、そして休みがなかったらどうなっていたのだろうと思えるほどの勝率だった。
17年の女王戴冠時は29試合に出場し2勝。ともに高額賞金大会での優勝だったが、今回は当初掲げた5勝をクリア。04年の不動裕理が達成した30.4%という勝率に迫る勢いだった。紆余曲折を経て勝ち取った栄冠。来年はさらなる記録更新に挑む女王に期待がかかる。
来年は東京五輪出場を視野に入れながら、海外メジャーや海外大会にも今まで以上に目を向けると話す。必然的に国内ツアーの出場は減ることになるが、今年の確率でいけば来年にはツアー通算20勝を軽々とクリアする計算。現時点で16勝の鈴木だが、30勝の永久シードも見えてくるシーズンになる可能性は十分にある。(文・高桑均)
【2000年以降の賞金女王勝率】
2019年 鈴木愛 25試合 7勝(28%)
2018年 アン・ソンジュ 27試合 5勝(18.5%)
2017年 鈴木愛 29試合 2勝(6.9%)
2016年 イ・ボミ 28試合 5勝(17.8%)
2015年 イ・ボミ 32試合 7勝(21.9%)
2014年 アン・ソンジュ 25試合 5勝(20%)
2013年 森田理香子 35試合 4勝(11.4%)
2012年 全美貞 30試合 4勝(13.3%)
2011年 アン・ソンジュ 21試合 4勝(19%)
2010年 アン・ソンジュ 27試合 4勝(14.8%)
2009年 横峯さくら 33試合 6勝(18.2%)
2008年 古閑美保 33試合 4勝(12.1%)
2007年 上田桃子 29試合 5勝(17.2%)
2006年 大山志保 35試合 5勝(14.3%)
2005年 不動裕理 24試合 6勝(25%)
2004年 不動裕理 23試合 7勝(30.4%)
2003年 不動裕理 24試合 10勝(41.7%)
2002年 不動裕理 26試合 4勝(15.4%)
2001年 不動裕理 25試合 4勝(16%)
2000年 不動裕理 27試合 6勝(22.2%)
過去10年を見ても、賞金女王に輝いている選手の出場試合数に対する勝利数の割合は平均で16.18%。対して鈴木の今季は28%だ。いかに鈴木の今季の成績がすさまじいものだったか、そして休みがなかったらどうなっていたのだろうと思えるほどの勝率だった。
17年の女王戴冠時は29試合に出場し2勝。ともに高額賞金大会での優勝だったが、今回は当初掲げた5勝をクリア。04年の不動裕理が達成した30.4%という勝率に迫る勢いだった。紆余曲折を経て勝ち取った栄冠。来年はさらなる記録更新に挑む女王に期待がかかる。
来年は東京五輪出場を視野に入れながら、海外メジャーや海外大会にも今まで以上に目を向けると話す。必然的に国内ツアーの出場は減ることになるが、今年の確率でいけば来年にはツアー通算20勝を軽々とクリアする計算。現時点で16勝の鈴木だが、30勝の永久シードも見えてくるシーズンになる可能性は十分にある。(文・高桑均)
【2000年以降の賞金女王勝率】
2019年 鈴木愛 25試合 7勝(28%)
2018年 アン・ソンジュ 27試合 5勝(18.5%)
2017年 鈴木愛 29試合 2勝(6.9%)
2016年 イ・ボミ 28試合 5勝(17.8%)
2015年 イ・ボミ 32試合 7勝(21.9%)
2014年 アン・ソンジュ 25試合 5勝(20%)
2013年 森田理香子 35試合 4勝(11.4%)
2012年 全美貞 30試合 4勝(13.3%)
2011年 アン・ソンジュ 21試合 4勝(19%)
2010年 アン・ソンジュ 27試合 4勝(14.8%)
2009年 横峯さくら 33試合 6勝(18.2%)
2008年 古閑美保 33試合 4勝(12.1%)
2007年 上田桃子 29試合 5勝(17.2%)
2006年 大山志保 35試合 5勝(14.3%)
2005年 不動裕理 24試合 6勝(25%)
2004年 不動裕理 23試合 7勝(30.4%)
2003年 不動裕理 24試合 10勝(41.7%)
2002年 不動裕理 26試合 4勝(15.4%)
2001年 不動裕理 25試合 4勝(16%)
2000年 不動裕理 27試合 6勝(22.2%)