毎週、ゴルフツアー会場で選手たちを撮影し続けるプロカメラマン。インサイドロープでプロゴルファーの凄みや熱気を感じ、ときおり会話のやりとりを見聞きするなど、“試合中の選手たちに最も近いメディア”であるツアーカメラマンが見た印象的な景色を紹介する。【LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ編】
岩本カメラマンが抑えた女王争いに敗れた2人の清々しい笑顔
最終戦までもつれた賞金女王争い。最低単独2位が条件だった渋野日向子は2位タイに入り、そこにあと一歩まで迫りながらも賞金女王を逃した。それでも、18番グリーンではこの一年女子ゴルフ界のみならず、日本を元気にしてくれた21歳には惜しみない拍手が送られた。
この大歓声に、深いお辞儀という自分らしい態度で応えた渋野。このシーンを撮影していた岩本芳弘カメラマンも感慨深いものがあった。
「渋野選手にとってこの1年で人生が180度変わった素晴らしい年だったと思います。そして、今年最後の18番ホールではスタンドからたくさんの拍手で迎えられていました。賞金女王のチャンスもありましたが、あと一歩届かなかった。ラウンド中は悔しさもあったと思います。
しかし、18番ホールではすでに切り替えが出来てフルーツを食べながら笑顔でプレーをしていました。賞金女王争い1つを見せるならスコアボードを入れ込んでその表情を撮影するのがベストでしょう。ただ、私は渋野選手が見ている今年最後の18番ホールを撮影したかった。顔は見えませんが雰囲気は完璧でした。背中で語るシブコ!感謝の気持ちを伝えるシブコ!間違い無く切り取りました。雰囲気がありました」(岩本カメラマン)
岩本カメラマンが抑えた女王争いに敗れた2人の清々しい笑顔
最終戦までもつれた賞金女王争い。最低単独2位が条件だった渋野日向子は2位タイに入り、そこにあと一歩まで迫りながらも賞金女王を逃した。それでも、18番グリーンではこの一年女子ゴルフ界のみならず、日本を元気にしてくれた21歳には惜しみない拍手が送られた。
この大歓声に、深いお辞儀という自分らしい態度で応えた渋野。このシーンを撮影していた岩本芳弘カメラマンも感慨深いものがあった。
「渋野選手にとってこの1年で人生が180度変わった素晴らしい年だったと思います。そして、今年最後の18番ホールではスタンドからたくさんの拍手で迎えられていました。賞金女王のチャンスもありましたが、あと一歩届かなかった。ラウンド中は悔しさもあったと思います。
しかし、18番ホールではすでに切り替えが出来てフルーツを食べながら笑顔でプレーをしていました。賞金女王争い1つを見せるならスコアボードを入れ込んでその表情を撮影するのがベストでしょう。ただ、私は渋野選手が見ている今年最後の18番ホールを撮影したかった。顔は見えませんが雰囲気は完璧でした。背中で語るシブコ!感謝の気持ちを伝えるシブコ!間違い無く切り取りました。雰囲気がありました」(岩本カメラマン)