アジア進出にも拍車がかかり、韓国や中国ツアーと結びつく機会も増えるに違いない。では、日本はどうするか。現在、国内ツアーだけで試合数、賞金ともに十分ではあるが、制度が変わったことでそこでプレーできない選手を中心に、中国など海外に活躍の場を求める者も増えている。「ステップ・アップ・ツアーを海外で開催することも考えている」と、昨年末、JLPGAの小林浩美会長は話していたが、今のところまだ具体化したという話は聞こえてこない。
米国、欧州両ツアーのアジア進出からの世界女子ツアーの大きな流れは、ボーダーレスへと続いて行くのか。日本だけで試合ができているからといって、それがずっと続く保証はどこにもなく、現実として力のある者は米国に戦いの場を求める傾向にある。
ゴルフだけでなく、さまざまな面で世界は確実に“狭く”なっている。インターネットが一般に普及してからすでに四半世紀以上が経ち、スマートフォンで世界のどこにいても繋がることができる時代。一瞬にして情報がどこにいても得られる今、地域や国などに縛られる必要などないのかもしれない。出身地域を大切にする気持ちは持ち続けたいが、そこにこだわるあまり排他的になることにはあまり意味がない。選手の“足かせ”になり、取り残される要因になる危険もはらんでいる。
足元をしっかり見つめつつ、自分たちのことだけでなく、大きな目での発展を考える。プロツアーだけでなく、ゴルフそのものの普及がそのベースにあるのはいうまでもない。欧州ツアーのスケジュールを見て、その必要性を改めて思う。(文・小川淳子)
米国、欧州両ツアーのアジア進出からの世界女子ツアーの大きな流れは、ボーダーレスへと続いて行くのか。日本だけで試合ができているからといって、それがずっと続く保証はどこにもなく、現実として力のある者は米国に戦いの場を求める傾向にある。
ゴルフだけでなく、さまざまな面で世界は確実に“狭く”なっている。インターネットが一般に普及してからすでに四半世紀以上が経ち、スマートフォンで世界のどこにいても繋がることができる時代。一瞬にして情報がどこにいても得られる今、地域や国などに縛られる必要などないのかもしれない。出身地域を大切にする気持ちは持ち続けたいが、そこにこだわるあまり排他的になることにはあまり意味がない。選手の“足かせ”になり、取り残される要因になる危険もはらんでいる。
足元をしっかり見つめつつ、自分たちのことだけでなく、大きな目での発展を考える。プロツアーだけでなく、ゴルフそのものの普及がそのベースにあるのはいうまでもない。欧州ツアーのスケジュールを見て、その必要性を改めて思う。(文・小川淳子)