新シーズンの開幕まで約1か月半。試合がないのは寂しい限りだが、オフのトレーニング情報などから、どんなシーズンになるのかと思いを巡らせる楽しい時期でもある。そこで2019年の数字を参考にしながら、色々なスタッツで注目すべき選手を紹介。昨年初シードを獲得した大西葵の兄で、青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太氏に今季の女子ツアーの行方を予想してもらった。今回はトータルドライビング(ドライビングディスタンス順位とフェアウェイキープ率順位を合算した値)について。
古江彩佳の最新ドライバースイング【連続写真】
今回は飛んで曲がらない。まさに誰が一番理想に近いドライバーショットを打てているかというランキング。そんなスタッツで僕がとても注目しているのが、古江彩佳さんです。もちろんプロに転向したばかりですから昨年のトップ10には入っていませんが、曲がらないだけでなく飛んでいます。ボールへのクラブの入りがとても綺麗なんですよ。入射角もそうだし、スイング軌道も綺麗。あのクラブの入り方だったら曲がらないな、と思います。
なぜかというと古江さんは自分の体の仕組みをうまくわかっているスイングなんです。背丈があるほうではない(編集部注:153cm)ですし、どちらかというと腕も長めでどうしても横振りになってしまいがちな身体のつくり。だけど、飛ぶ選手というのはクラブのヘッドがボールに縦に入ってくる。葭葉ルミさんや穴井詩さん、原英莉花さんらはそうですよね。でも、今挙げた選手たちは身長がある程度あって自然と上から、クラブを入れられますが、古江さんくらいの背だとある程度意識してやらないといけないんですね。
では、なぜ古江さんがクラブを縦の軌道で入れられるかというと、まず力みがないことが挙げられます。どうしても余計な力を入ればスイング軌道は安定しませんし、「手元を下にしなきゃ」などと手打ちになれば入射角というのは一定になりません。そうなればダフリやトップが出てしまう。だけど、インパクト時にはちゃんと最大のパワーを発揮できている。力感のコントロール、出し入れが非常にうまいんです。
もう1つは自分の動かしている体がどこにあるか分かっている。脳と体のシンクロ率が非常に高いことが理由に挙げられます。古江さんに目をつぶらせて、右手を12時に上げてくださいっていったらぴたっとくると思うんですよね。だいたい普通のアマチュアの人がやるとちょっとズレるわけですよ。12時半くらいの位置にあったりとか。だから動きのなかでヘッドが今どこを向いているのか、フェースがどこを向いているかをきちんと把握して、そのうえでコントロールできている。
古江彩佳の最新ドライバースイング【連続写真】
今回は飛んで曲がらない。まさに誰が一番理想に近いドライバーショットを打てているかというランキング。そんなスタッツで僕がとても注目しているのが、古江彩佳さんです。もちろんプロに転向したばかりですから昨年のトップ10には入っていませんが、曲がらないだけでなく飛んでいます。ボールへのクラブの入りがとても綺麗なんですよ。入射角もそうだし、スイング軌道も綺麗。あのクラブの入り方だったら曲がらないな、と思います。
なぜかというと古江さんは自分の体の仕組みをうまくわかっているスイングなんです。背丈があるほうではない(編集部注:153cm)ですし、どちらかというと腕も長めでどうしても横振りになってしまいがちな身体のつくり。だけど、飛ぶ選手というのはクラブのヘッドがボールに縦に入ってくる。葭葉ルミさんや穴井詩さん、原英莉花さんらはそうですよね。でも、今挙げた選手たちは身長がある程度あって自然と上から、クラブを入れられますが、古江さんくらいの背だとある程度意識してやらないといけないんですね。
では、なぜ古江さんがクラブを縦の軌道で入れられるかというと、まず力みがないことが挙げられます。どうしても余計な力を入ればスイング軌道は安定しませんし、「手元を下にしなきゃ」などと手打ちになれば入射角というのは一定になりません。そうなればダフリやトップが出てしまう。だけど、インパクト時にはちゃんと最大のパワーを発揮できている。力感のコントロール、出し入れが非常にうまいんです。
もう1つは自分の動かしている体がどこにあるか分かっている。脳と体のシンクロ率が非常に高いことが理由に挙げられます。古江さんに目をつぶらせて、右手を12時に上げてくださいっていったらぴたっとくると思うんですよね。だいたい普通のアマチュアの人がやるとちょっとズレるわけですよ。12時半くらいの位置にあったりとか。だから動きのなかでヘッドが今どこを向いているのか、フェースがどこを向いているかをきちんと把握して、そのうえでコントロールできている。