また、その年のシーズン1試合目、特に初日のティショットはプロでも緊張や不安があるものだ。それを早い段階で経験できていれば試合勘という意味で大きなアドバンテージとなるし、クラブやスイングの調整という意味でも開幕戦、2戦目と早い段階で試合に出場できるメリットは少なくない。特にシード選手とは違い、前半戦という限られた期間内に結果を出さなければいけない選手にとって、この2試合は単なる37分の1ではなかったはずだ。
例えば、今季QTランキング55位で出場する香妻琴乃は開幕の2試合とも主催者推薦での出場権を得ていた。ダイキンなどQT組の出場が厳しそうな試合の主催者推薦をもらい、前半戦の出場試合を増やしてリランキングで上位に入り、後半戦出場という青写真を描いていたことだろう。地元・鹿児島で行われる3戦目のTポイント×ENEOSゴルフトーナメントの主催者推薦も得ているがこちらも開催するかどうかは未定。事態が長引けば大幅にスケジュールを変更せざるを得ない。
その香妻は2試合の中止について、「こういう状況なのでしょうがない部分はあると思います。日本中のイベントも中止になっているので。沖縄でも感染者がいたので多少心配していた部分はありましたが、やっぱり試合はやりたかったです。試合が開催されるまでしっかり練習します」とコメントした。状況を考えればこれ以上のコメントをしようがないが、その中でも本音が少し漏れた。
今回はリランキングに焦点を当てたが、中止となった「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」は過去5年の優勝者のうち3人がその年の賞金女王となるなど女王レースを占う意味でも重要な戦いだった。思いがけない事態となっている今季の女子ツアー。選手たちは臨機応変な対応が求められそうだ。(文・秋田義和)
例えば、今季QTランキング55位で出場する香妻琴乃は開幕の2試合とも主催者推薦での出場権を得ていた。ダイキンなどQT組の出場が厳しそうな試合の主催者推薦をもらい、前半戦の出場試合を増やしてリランキングで上位に入り、後半戦出場という青写真を描いていたことだろう。地元・鹿児島で行われる3戦目のTポイント×ENEOSゴルフトーナメントの主催者推薦も得ているがこちらも開催するかどうかは未定。事態が長引けば大幅にスケジュールを変更せざるを得ない。
その香妻は2試合の中止について、「こういう状況なのでしょうがない部分はあると思います。日本中のイベントも中止になっているので。沖縄でも感染者がいたので多少心配していた部分はありましたが、やっぱり試合はやりたかったです。試合が開催されるまでしっかり練習します」とコメントした。状況を考えればこれ以上のコメントをしようがないが、その中でも本音が少し漏れた。
今回はリランキングに焦点を当てたが、中止となった「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」は過去5年の優勝者のうち3人がその年の賞金女王となるなど女王レースを占う意味でも重要な戦いだった。思いがけない事態となっている今季の女子ツアー。選手たちは臨機応変な対応が求められそうだ。(文・秋田義和)