新型コロナウィルスの影響により国内女子ツアーが相次いで中止となっている。そのため、地元・群馬県内においてツアー開幕に向けて調整を行っている青木瀬令奈だが、ギアの調整も順調そのもののようだ。

インパクト音はこんな感じ！【動画】

特に青木が「年間を通して使いたい」と話しているのが『ゼクシオエックスアイアン』。昨年の「TOTOジャパンクラシック」でテストした時から「（打って）一発目で使いたいと思った。ビビっときました（笑）。元々これまでのゼクシオシリーズのアイアンはヘッドが大きかったのですが、今回のエックスはイレブンと2種類出たことで、エックスのほうはよりヘッドがシャープになった。私はそのほうがアライメントを取りやすい」と性能の良さを感じていた。しかしシーズン終盤戦、体力的な疲れ、試合をこなしながらという調整不足、気温が下がるという季節などの要因が重なって真価を発揮できずにいた。

それがこのオフの入念な調整でポテンシャルを引き出した。「エックスのアイアンはインパクトでボールがくっついて押せる感じがある。だから高さも出るし、スピンも入ります。Vソールが抜けもよくしてくれている。私に合うように調整して、さらによくなりました。打てば打つほど良さがわかります」。スイングの調整をしつつ、じっくりとアイアンに向き合ったことで戦える準備が整った。

なんとセットのアプローチウェッジもバッグインした。「エックスのAWは抜けがよく、すごく球が上がる。48度とは思えません。何なら一番感触がいい（笑）」。女子プロのセッティングは大体PWまで。気に入っているのが良く分かる。

このアイアンについては、今年2月の「ISPSハンダ・オーストラリアン女子オープン」で米女子ツアー20勝を挙げたインビー・パーク（韓国）も「これが私を助けてくれた。見た目の良さに加えてグリーンをしっかり狙えてチャンスを生み出してくれる。スピン、飛距離ともに素晴らしい」と話している。リオ五輪金メダリストもぞっこんの新兵器が、青木をツアー2勝目へと導く可能性は高い。