開幕の見通しがなかなか立たない国内女子ツアー。“女子プロ”ロスが続く状況ではありますが、逆にいえば今こそ開幕前に矢継ぎ早になだれ込んだギア情報を洗い直ときだ!ということで、気になるギア情報や今季の動向をプロコーチ&クラブフィッターの筒康博氏に予想してもらった。今回は今季流行りそうなパターについて。
「スパイダーっぽい!」とストロークラボTENに驚く河本結
――
昨年はローリー・マキロイやジェイソン・デイらPGAツアーの影響もあって女子プロのスパイダー使用率の高さが目立ちました。2位になること4度、いつ勝ってもおかしくないといわれていた小祝さくら選手の7月の初優勝も同パターでしたからね。
ですが、他のメーカーも黙って見ていたわけではありません。シーズン後半からは各社から新“vsスパイダー”モデルが続々と登場しています。女子プロのトーナメントで使用されるグリーンは、アマチュアの皆さんがプレーするグリーンより少しスピードが速いですが転がりは大事。それが女子プロの皆さんがこぞってバッグに入れた理由の1つでしょう。
ですが、それ以上に多くの選手の使用が増える理由の1つとして、転がりや打球音など、プロ同士が互いのパッティングを参考にしていることが挙げられると思います。
例えば、先に打つ選手のパッティングを見る際、自分のラインとは違っていても参考程度にプレーを見ているものです。打球音や転がり方を見ながら、これから打つ自分のパッテイングの有力情報に取り入れます。その際に一番参考になるのは同じパターを使用している選手のパッティングです。流行りのパターを使うメリットはこういうところにもあるんですよ。
その点でいうと、スパイダーはもちろんのこと、同じく昨年ヒットしたオデッセイ「ストロークラボ」専用シャフトや大型マレットorブレードヘッドなど、近いパタースペック同士の選手が無意識に参考になると思います。そこに今季からツアーに登場するピンの「へプラー」パターや「スコッティキャメロン」が加わって幾つかのトレンドグループを形成するのでは、と予想します。
ただし、いくつかのグループができても全体的には、大型マレット「高MOI」ヘッド、つまり高慣性モーメントのパターが主流になる流れは変わらないでしょう。パターは2番ホール以降「ドライバーの前に打つクラブ」になるので、大型ヘッドのドライバーを使用する選手にとって違和感なく使えるのが理由です。この点はアマチュアの皆さんにもパターを選ぶ要素の1つとして、大いに参考にしてもらいたいところですね。
解説・筒康博(つつ・やすひろ)/プロコーチ・フィッター・クラフトマンとして8万人以上のアドバイス経験を生かし、現在は最先端ギア研究所『PCMラボ』総合コーチ、インドアゴルフレンジKzヘッドティーチャーを務める。ALBA本誌ギア総研をはじめ様々なメディアでも活躍している。
「スパイダーっぽい!」とストロークラボTENに驚く河本結
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昨年はローリー・マキロイやジェイソン・デイらPGAツアーの影響もあって女子プロのスパイダー使用率の高さが目立ちました。2位になること4度、いつ勝ってもおかしくないといわれていた小祝さくら選手の7月の初優勝も同パターでしたからね。
ですが、他のメーカーも黙って見ていたわけではありません。シーズン後半からは各社から新“vsスパイダー”モデルが続々と登場しています。女子プロのトーナメントで使用されるグリーンは、アマチュアの皆さんがプレーするグリーンより少しスピードが速いですが転がりは大事。それが女子プロの皆さんがこぞってバッグに入れた理由の1つでしょう。
ですが、それ以上に多くの選手の使用が増える理由の1つとして、転がりや打球音など、プロ同士が互いのパッティングを参考にしていることが挙げられると思います。
例えば、先に打つ選手のパッティングを見る際、自分のラインとは違っていても参考程度にプレーを見ているものです。打球音や転がり方を見ながら、これから打つ自分のパッテイングの有力情報に取り入れます。その際に一番参考になるのは同じパターを使用している選手のパッティングです。流行りのパターを使うメリットはこういうところにもあるんですよ。
その点でいうと、スパイダーはもちろんのこと、同じく昨年ヒットしたオデッセイ「ストロークラボ」専用シャフトや大型マレットorブレードヘッドなど、近いパタースペック同士の選手が無意識に参考になると思います。そこに今季からツアーに登場するピンの「へプラー」パターや「スコッティキャメロン」が加わって幾つかのトレンドグループを形成するのでは、と予想します。
ただし、いくつかのグループができても全体的には、大型マレット「高MOI」ヘッド、つまり高慣性モーメントのパターが主流になる流れは変わらないでしょう。パターは2番ホール以降「ドライバーの前に打つクラブ」になるので、大型ヘッドのドライバーを使用する選手にとって違和感なく使えるのが理由です。この点はアマチュアの皆さんにもパターを選ぶ要素の1つとして、大いに参考にしてもらいたいところですね。
解説・筒康博(つつ・やすひろ)/プロコーチ・フィッター・クラフトマンとして8万人以上のアドバイス経験を生かし、現在は最先端ギア研究所『PCMラボ』総合コーチ、インドアゴルフレンジKzヘッドティーチャーを務める。ALBA本誌ギア総研をはじめ様々なメディアでも活躍している。