当時の取材メモを見返してみると、「昨日は3連続で木に“ぶち”当てて…」、「私にも意味が分かりません」、「感激と驚きで泣きそうです」、「最終日を回れるよろこびをかみ締めながらプレーしたい」といった、いわゆる“シブコ語録”がこの時からたくさん散りばめられています。笑顔でハキハキと話してくれたのも印象的でした。
さて、ここからが大変でした。まず、最下位から予選突破した選手がこれまでいたのかどうか。データとして残っているはずもなく、日本女子プロゴルフ協会の方に協力してもらい(ツアー制施行後の1試合ずつ調べていただきました。ありがとうございます)前例を確認。すると、過去に1例だけあったことが発覚しました。ちょっと残念でしたが、史上2人目でも十分すぎる珍事です。
当然ながら予選通過ラインの50位タイに入った渋野プロを除く11人のうち、誰かが1つでもスコアを伸ばしていたら、渋野プロは決勝ラウンドには行けていません。これも“今思えば”ですが、やっぱり「持っている」選手なのかなと改めて思います。
こうして出来上がった記事を見た他社のスポーツ紙の記者の方から「よく気づいたなぁ」と言われて、「たまたまです」と言いつつ“ドヤ顔”したのは良い思い出です。後に渋野プロは「あそこから始まったのかなと思います」とその後の快進撃のスタート地点に、この熊本の地を挙げました。いやぁシンデレラが誕生する瞬間は、どこに潜んでいるか分かりません。(文・秋田義和)
さて、ここからが大変でした。まず、最下位から予選突破した選手がこれまでいたのかどうか。データとして残っているはずもなく、日本女子プロゴルフ協会の方に協力してもらい(ツアー制施行後の1試合ずつ調べていただきました。ありがとうございます)前例を確認。すると、過去に1例だけあったことが発覚しました。ちょっと残念でしたが、史上2人目でも十分すぎる珍事です。
当然ながら予選通過ラインの50位タイに入った渋野プロを除く11人のうち、誰かが1つでもスコアを伸ばしていたら、渋野プロは決勝ラウンドには行けていません。これも“今思えば”ですが、やっぱり「持っている」選手なのかなと改めて思います。
こうして出来上がった記事を見た他社のスポーツ紙の記者の方から「よく気づいたなぁ」と言われて、「たまたまです」と言いつつ“ドヤ顔”したのは良い思い出です。後に渋野プロは「あそこから始まったのかなと思います」とその後の快進撃のスタート地点に、この熊本の地を挙げました。いやぁシンデレラが誕生する瞬間は、どこに潜んでいるか分かりません。(文・秋田義和)