また昨年3月の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で上田桃子のキャディを務め、優勝をともにした新岡隆三郎氏のように、1年前に好成績を残した選手のバッグを担いでいた場合、“前年比”でみると大幅なダウンを余儀なくされる。新岡氏は、オフにはコースで一般ゴルファーにマネジメントを教えるというレッスン業にもあたっているが、「今は感染リスクを抑えるために行っていません」と、やはり安定的な収入の確保は困難な状況だ。
ゴルフ以外の仕事でも当然ながら新型コロナの影響は大きく、例年オフは空港での仕事に携わる吉本ひかるらのキャディ・小谷健太氏は、「試合が中止になり始めたころは、シフトに入れてもらうことができていましたが、徐々に便数が削られていく状況で、仕事も減っていきました。収入は(昨年の)半分以下ですね」と現実を話す。ペ・ソンウ(韓国)のキャディを務める李進伍氏からは、「1、2月は長野でスキーのインストラクターをしていましたが、今は自宅のある大阪に戻りました。アルバイトなどを探そうにも、いつどうなるか分からないので、それもできない状況ですね」という声も聞こえてきた。
■選手の活躍で税金アップ…「余計なことに使わないように」
いつ始まるか分からない試合に備えるためスケジュールが組みづらいうえに、緊急事態宣言発出後は、働く場所もかなり限られることに。上記の声はあくまでも3月の話で、4月以降さらなる自粛生活へと入っていったのはキャディも同じだ。ただ、もともとが“フリー”というような立場だけに、例えばケガなどがあれば、長期離脱することも十分に考えられる。それだけに、日ごろから有事に備えている職業でもある。
昨年、柏原明日架のキャディとして2勝をともにした佐々木裕史氏は、「今感染してしまったら、いざ試合が始まった時にすぐ対応ができなくなるので他の仕事はしていません。ただ、こういう事態を想定し、それに備えるのは当然だと思ってきた。収入がないのがつらいのはもちろんだけれど、それでダメになるくらいなら辞めるしかないと、いつも思っている」と、胸のうちを明かす。
先の李キャディも、「昨年ペ・ソンウプロの成績が良かったこともあり、その分、税金も高くはなりますが、これまで備えてきましたし、貯金もしていました。今は余計なことにお金を使わないようにしているくらいです」と話す。日ごろの“備えあれば憂いなし”という意識が、この局面を乗り切る時にも大きな支えになっている。
ゴルフ以外の仕事でも当然ながら新型コロナの影響は大きく、例年オフは空港での仕事に携わる吉本ひかるらのキャディ・小谷健太氏は、「試合が中止になり始めたころは、シフトに入れてもらうことができていましたが、徐々に便数が削られていく状況で、仕事も減っていきました。収入は(昨年の)半分以下ですね」と現実を話す。ペ・ソンウ(韓国)のキャディを務める李進伍氏からは、「1、2月は長野でスキーのインストラクターをしていましたが、今は自宅のある大阪に戻りました。アルバイトなどを探そうにも、いつどうなるか分からないので、それもできない状況ですね」という声も聞こえてきた。
■選手の活躍で税金アップ…「余計なことに使わないように」
いつ始まるか分からない試合に備えるためスケジュールが組みづらいうえに、緊急事態宣言発出後は、働く場所もかなり限られることに。上記の声はあくまでも3月の話で、4月以降さらなる自粛生活へと入っていったのはキャディも同じだ。ただ、もともとが“フリー”というような立場だけに、例えばケガなどがあれば、長期離脱することも十分に考えられる。それだけに、日ごろから有事に備えている職業でもある。
昨年、柏原明日架のキャディとして2勝をともにした佐々木裕史氏は、「今感染してしまったら、いざ試合が始まった時にすぐ対応ができなくなるので他の仕事はしていません。ただ、こういう事態を想定し、それに備えるのは当然だと思ってきた。収入がないのがつらいのはもちろんだけれど、それでダメになるくらいなら辞めるしかないと、いつも思っている」と、胸のうちを明かす。
先の李キャディも、「昨年ペ・ソンウプロの成績が良かったこともあり、その分、税金も高くはなりますが、これまで備えてきましたし、貯金もしていました。今は余計なことにお金を使わないようにしているくらいです」と話す。日ごろの“備えあれば憂いなし”という意識が、この局面を乗り切る時にも大きな支えになっている。