もちろん心配がないわけではない。特にタイにいる家族のことは気がかりだ。父のスラットさんは、ツアーにも帯同し、ランクンとともに現在も日本で生活するが、それ以外の家族は故郷のプーケットで暮らしている。「1日に何回かテレビ電話はしています。『外には出ないように』と、ずっと言っています」。生まれ育った国は、政府命令で3月下旬から娯楽施設や商業施設などを罰則付きで閉鎖。それらの対策も功を奏し、感染拡大は落ち着きを見せ始めている。その話は家族からも届けられており、少し胸をなでおろしてはいるが、それでも予断を許さない状況に変わりはない。
日本での生活も今年で2年目に突入した。そして、今を心穏やかに過ごすうえで、やはり去年1年間の経験は大きい。「日本語も徐々に覚えてきました。ご飯の時、メニューの頼み方も分かるようになりましたし、生活で不便を感じることも段々と少なくなっています」。年初のタイ合宿時にも現地で会い、コースやSNS上でも交流が深い渋野日向子をはじめ、ツアーをともに戦う選手とはもちろん会えてはいない。コースでのラウンド練習も1人で行うため「寂しい」という気持ちも募るが、「誰とも会えないのでゴルフに集中できています(笑)」と、それすらもポジティブにとらえられている。
「試合数は減りましたが、初めて日本に来て前半戦出場権しかなかった昨年のほうが不安は大きかったです。今年はシード権も持っているし、自分のゴルフさえできれば大丈夫だと思う。ぜひ2勝目を挙げたいですね」。そう言ってパソコンの画面越しに見えた屈託のない笑顔は、昨年のものと何も変わってはいなかった。
◆ランクンが自宅トレーニングを伝授!
「家でのトレーニングを重点的に行っている」と話すランクンに、自宅でできる練習法を聞いてみた。すると、ゴムチューブを使用したトレーニングを“伝授”してくれた。やり方は、「柵などにゴムチューブを結び付け、それをスイングする時のように強く引きます」というもの。「手で引っ張るのではなく、重心を意識しながら、体でしっかりと引っ張ってください。これで体幹も鍛えられ、バックスイング、ダウンスイング時のリズムやバランスも身に付きます」。一度開始したら、間髪入れずに、自分が決めた回数を同じリズムで繰り返すのがポイントだ。
日本での生活も今年で2年目に突入した。そして、今を心穏やかに過ごすうえで、やはり去年1年間の経験は大きい。「日本語も徐々に覚えてきました。ご飯の時、メニューの頼み方も分かるようになりましたし、生活で不便を感じることも段々と少なくなっています」。年初のタイ合宿時にも現地で会い、コースやSNS上でも交流が深い渋野日向子をはじめ、ツアーをともに戦う選手とはもちろん会えてはいない。コースでのラウンド練習も1人で行うため「寂しい」という気持ちも募るが、「誰とも会えないのでゴルフに集中できています(笑)」と、それすらもポジティブにとらえられている。
「試合数は減りましたが、初めて日本に来て前半戦出場権しかなかった昨年のほうが不安は大きかったです。今年はシード権も持っているし、自分のゴルフさえできれば大丈夫だと思う。ぜひ2勝目を挙げたいですね」。そう言ってパソコンの画面越しに見えた屈託のない笑顔は、昨年のものと何も変わってはいなかった。
◆ランクンが自宅トレーニングを伝授!
「家でのトレーニングを重点的に行っている」と話すランクンに、自宅でできる練習法を聞いてみた。すると、ゴムチューブを使用したトレーニングを“伝授”してくれた。やり方は、「柵などにゴムチューブを結び付け、それをスイングする時のように強く引きます」というもの。「手で引っ張るのではなく、重心を意識しながら、体でしっかりと引っ張ってください。これで体幹も鍛えられ、バックスイング、ダウンスイング時のリズムやバランスも身に付きます」。一度開始したら、間髪入れずに、自分が決めた回数を同じリズムで繰り返すのがポイントだ。