梅雨入りの影響もあり、現在も「ラウンドは週2回程度」とペースはなかなか上がってこない。しかし、その限られたなかで感覚を取り戻すべく、今できることに向き合っている。

■弟の希望を叶える…　これが今やりたいこと

だが、このひさびさの長期間にわたる地元生活によって、普段はなかなかできない家族とのふれあいの時間は満喫できた。

柏原には、今年小学校に入学したばかりの弟がいるが、「弟が生まれてから、私はツアーに出ずっぱり。なかなか一緒に過ごすことができなかったし、2、3カ月会わないこともざらでした。でも最近は毎日一緒にいることができたので、ようやく弟という感覚が出てきました」と得たものも大きかった。『遊んで』とおねだりされるたび、姉としての“本能”がくすぐられた。

そして、このコロナ禍が収束した時、柏原がやりたいと考えていることも、その家族と過ごすためのイベントだ。

昨年のマスターズGCレディース優勝の副賞として、兵庫県三木市にある「ネスタリゾート神戸」の施設利用券を手にしたが、いまだ使えずにいる。「弟が行きたいってずっと言っているんですけど、まだ行けてない。コロナが落ち着いてから行きたいですね」。“日本初の大自然の冒険テーマパーク”をうたっているリゾート施設は、幼い男の子であれば目を輝かせる場所に違いない。「まだ県外に出たことがない」という弟の希望を叶えることが、今後の楽しみの一つだ。