新型コロナウイルス感染拡大の影響で、国内だけでなく世界各国で中止が余儀なくされているゴルフトーナメント。なかなか試合の臨場感を伝えることができない状況が続いています。そこで、少しでもツアーへの思いを馳せてもらおうと、ツアー取材担当記者が見た選手の意外な素顔や強さの秘訣、思い出の取材などを紹介。今回は、来週の開幕戦「アース・モンダミンカップ」に出場するある選手のキャディバッグについて。

こちらがインパクト大のキャディバッグたち【写真】

我々が試合の取材に行くとき、プレーの取材もそうですが、クラブ事情や選手の持ち物などについても注目します。新しいクラブを入れて調子が上がった。珍しい練習器具を使っている。ウェア契約が変わった？　など、選手のあらゆる面に注目します。6年前、私が「アース・モンダミンカップ」を初めて取材したとき、ある選手のキャディバッグに目が止まりました。それが、大会主催のアース製薬と所属契約を結ぶ真鍋早彩プロのものでした。

練習日から気になっていた真鍋プロのキャディバッグは、なんとアース製薬が販売する製品を模したものだったのです。殺虫剤や、“あいつ”を捕まえるための製品。赤に緑、製品のカラーを取り入れたキャディバッグは、コースでも異彩を放っていました。「会長さんが使っていたものをいただきました」というその独特なキャディバッグ。少し恥ずかしそうな表情で話を聞かせてくれた真鍋プロ。試合で見かけるたびに、「今回はどんなバッグだろう？」と話をしてきたものです。

試合は初日の25日からインターネット中継されます。真鍋プロにはぜひとも頑張っていただき、そのキャディバッグにも注目が集まるようにしていただきたいと思っています。あまりにも衝撃的なその風貌。中継を担当するカメラには、ぜひともこれをアップで映してもらいたいです。現場に行かないと見えないもの。それを少しでも伝えるのが、インターネット中継の役割ではないでしょうか。ということで、来週はインターネット中継を楽しみにしています！（文・高桑均）