昨年の「富士通レディース」で史上7人目のアマチュア優勝を果たした古江彩佳が、プロとして初のフルシーズンをスタートさせる。「ゴルフの調子はボチボチ。いつもとあまり変わらないです」と、浮足立つ様子もなく雨に濡れるコースでの調整に励んだ。

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昨年は、プロ転向後4試合を戦い約2000万円を稼ぎだした。優勝の権利でシードも保有しているため、順当にいけば今季はさらに多くの試合に出場できることも決まっている。ただ“ルーキーイヤー”は、シーズン統合によって1.5年間の長丁場となる異例のものに。「楽しみですね」という気持ちはもちろんあるが、「でもどうなっていくかが分からない…」というのも本音だ。

自粛期間は、地元の兵庫県で過ごした。自宅と高校卒業後から研修生を務めた六甲国際ゴルフ倶楽部との往復の日々。多くの選手と同様に「それ以外は外にでませんでした」と不要不急の外出を避けながら、開幕を待った。

「オフが長くなったイメージ。普通に練習してきました」と、練習不足からくる不安もない様子。「初めてのコースなので、どうなるか分からない。でも楽しく予選通過を目指したいです」。初日は10番ホールのトップでコースに飛び出していく。“ツアー1勝”のルーキーは、そこから着実にシーズンの歩みを進めていく。