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渡邉彩香の復活は特効薬ではなくフェードの基本への立ち返り ティアップの高さに表れた迷いなき自信【辻にぃ見聞】

渡邉彩香の復活は特効薬ではなくフェードの基本への立ち返り ティアップの高さに表れた迷いなき自信【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2020年7月1日 11時30分

「そしてクラブを振り抜くところがなくなってしまっていました。合わせに行くから体が突っ込む。だから、動きが詰まる。さらに体が浮くからフェースローテーションも大きくなる。結果、右にも左にも大きく曲がっていたのです。そんなボールを“切る”ような動きだったのが、クラブを上げる位置、ボールに入れていく位置、振り抜く位置を安定させてフェースローテーションも抑えられるようになり、しっかりとボールをフェースに乗せて押し出せています。手打ちじゃなくなりました。スイングスピードに合った初速が出ています。だから飛距離も出ている」

基本の徹底で、良いショットが打てるようになったことで迷いも消えた。その自信が分かるのがティアップの高さだ。「去年の渡邉さんはとにかく曲げたくなかったのでしょう。ドライバーなのにパー3かというくらい低いティアップでした。それが今大会では以前の高さに戻っていました。プレーオフの18番は右にすっぽ抜けたくないホールで、ティを低くしたくなるところでしたが、フェースからボールがはみ出るくらいの高さでした」。細部にも自信がみなぎっていた。

「復活するためには、意外と難しいことはないんです。基本を徹底してやること。渡邉さんの場合は、ターゲットにスクエアに立つこと、クラブの軌道を正す、フェースローテーションを抑える、突っ込まずに左に振り抜く。1つ1つクリアしてフェードが良くなり、自信がつく。この段階をしっかりと踏めた。そしていろいろな球筋を追い求めるのではなく、『質の高いフェードを作る』と迷いも消えたように見えました。プレーオフのバーディパットは下りのスライス。フェードヒッターのアライメントが、ここでもピタリとハマりました。パッティングの調子も良さそうなので、今後も期待大です」

復活に特効薬はない。一つ一つ基本を見直してつかんだ栄冠だった。

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくら、吉田優利などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに生かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。著書には『ゴルフ トッププロが信頼する! カリスマコーチが教える本当に強くなる基本』(河出書房新社)がある。

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