だが、5月25日にJLPGAがリモート会見で話していたように、出場人数そのものが増えることで、別の出場枠を生み出すことができるのだ。このかたちで出場人数を増やすことができるなら、会見で発表したように「19年シーズンに得た資格を100％に近い形で保障する」ことを達成しつつ、新たな風を吹かすことも可能だろう。

決してこのまま無観客試合でいいとは思わない。やはり生でプレーを見てこその感動があると思う。ただ、無観客にせざるを得ない状況だからこそ、これまでできなかった実験や検証を行えるし、それは今後に生かさなければならない。なぜ無観客試合だと試合進行が早くできたのか。それはギャラリーを入れてはできないのか。それにより出場人数を増やすことができないのか。大いに議論の余地があるだろう。（文・秋田義和）