「我慢して、我慢して、我慢しているうちには、栄光が手に届く…それだけでも今日は…今日は何も言えないですね」とやはり最後も言葉にはならなかった。でも聞いている人にはしっかり伝わった。日米賞金女王を獲っても、42歳になっても欲しかった「日本女子オープン」のタイトルの重みが。岡本を取り囲んだギャラリーから、割れんばかりの大きな拍手が贈られると、岡本は涙の顔を上げて、笑顔で手を振って応えた。
そしてこの4年後、46歳で岡本は再び大会を制した。これは今でも「日本女子オープン」の最年長優勝記録となっている。
そしてこの4年後、46歳で岡本は再び大会を制した。これは今でも「日本女子オープン」の最年長優勝記録となっている。