さらに季節柄グリーンにも少し重さがあり、止まりやすい状況もプレーのしやすさを感じる理由として考えられそうだ。現時点で速度を表すスティンプメーターは一般の大会とあまり変わらない10〜11フィート(メジャー大会は12〜13フィートのケースが多い)程度にとどまっているという。コースの谷水大祐支配人は開幕までにもう少し硬く締めるとも話したが、「春先のようにはならない」と、ここから極端に速くなる、ということもなさそうだ。
だが、こういった選手の声は今回のセッティングの狙い通りともいえる。ラフに関しては先ほど述べた事情があり計算外の部分もあるが、菅氏は優勝スコアの設定について聞かれるとこう回答した。
「世界的な流れを見ても、フェアウェイを絞ってラフに入ったら出すだけというよりも、ラフに入ってもグリーンを狙えるようにしたかった。スコアもイーブンパーではなくアンダーパーにならないとダメ。そんなセッティングにしています」
近年の日本女子オープンの優勝スコアをさかのぼってみても、昨年が18アンダー(畑岡奈紗)、2018年が15アンダー(ユ・ソヨン)、17年が20アンダー(畑岡)と3年連続で極端なアンダーパー合戦の様相を呈している。愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部和合コースで行われた11年大会は、馬場ゆかりが12オーバーで優勝という記録も残るが、それも今は昔の話なのかもしれない。
2戦連続優勝を目指す古江彩佳も「20アンダー手前くらいまでは誰かしら行くと思う」といえば、今季1勝の小祝さくらも「スコアは出ると思います」とその考えを口にする。今季2勝のスーパールーキー・笹生優花は、「え? そんなに(スコア)出ますか!?」と驚きの表情を見せたのが逆に“不気味”だったが、多くの選手、そしてなにより大会側も“伸ばしあい”の展開になる準備はできている。(文・間宮輝憲)
だが、こういった選手の声は今回のセッティングの狙い通りともいえる。ラフに関しては先ほど述べた事情があり計算外の部分もあるが、菅氏は優勝スコアの設定について聞かれるとこう回答した。
「世界的な流れを見ても、フェアウェイを絞ってラフに入ったら出すだけというよりも、ラフに入ってもグリーンを狙えるようにしたかった。スコアもイーブンパーではなくアンダーパーにならないとダメ。そんなセッティングにしています」
近年の日本女子オープンの優勝スコアをさかのぼってみても、昨年が18アンダー(畑岡奈紗)、2018年が15アンダー(ユ・ソヨン)、17年が20アンダー(畑岡)と3年連続で極端なアンダーパー合戦の様相を呈している。愛知県の名古屋ゴルフ倶楽部和合コースで行われた11年大会は、馬場ゆかりが12オーバーで優勝という記録も残るが、それも今は昔の話なのかもしれない。
2戦連続優勝を目指す古江彩佳も「20アンダー手前くらいまでは誰かしら行くと思う」といえば、今季1勝の小祝さくらも「スコアは出ると思います」とその考えを口にする。今季2勝のスーパールーキー・笹生優花は、「え? そんなに(スコア)出ますか!?」と驚きの表情を見せたのが逆に“不気味”だったが、多くの選手、そしてなにより大会側も“伸ばしあい”の展開になる準備はできている。(文・間宮輝憲)