公式戦で優勝にあと一歩まで迫った田辺と、ステップで優勝を遂げた沖には、いま波が来ている。「鉄は熱いうちに打て、とも言っています。田辺も沖も、いま状態がいいのは間違いない。田辺は一度優勝争いして、なんとなく優勝するために何が必要かが分かったと思います。沖も次はレギュラーツアーで勝ってほしい。その優勝争いでどこまでできるかを知ってほしい。勝つにはそのときの運もあるので、その経験を次はしてほしい」と、上り始めた階段の次のステップをいかに踏み出すかが楽しみだと話す。
好調の中で自分がどれだけできるか。そしてそこでどんな失敗をするのか。それが分かれば、次は優勝するためには何が必要なのかが見えてくる。「以前までは、沖はミスに対する質問が多かった。でもいまは自分が可能性を感じているのか、聞いてくる内容が変わりました」と、精神面での変化を感じている。「いまでは、『自分はこうしたい。そのためにはどうしたらいいのか』という前向きなものになってきた」と、前に進む教え子の成長がうれしいという。
苦悩を重ね失敗し、そこからはい上がり結果を残す。またはそこで失敗すればまた考える。アップダウンを繰り返すことによって、優勝という最高の結果に向けての経験値が増えていく。自身が最前線で長く経験してきたことを惜しみなく教え子に伝える佐伯。一流を目指す階段を進む教え子たちの成長が、今後も楽しみでならない。
佐伯三貴(さいき・みき)/1984年9月22日生まれ。広島県東広島市出身。中学1年のとき、父・行生氏の影響でゴルフを始める。2006年に大学3年在学中ながらQTに挑戦、翌年1月にプロ転向した。同年の「フジサンケイレディスクラシック」で初優勝を挙げるなどツアー通算7勝。19年にツアーの第一線から退き、20年からは後輩の育成など新たなかたちでゴルフ界に貢献している。
好調の中で自分がどれだけできるか。そしてそこでどんな失敗をするのか。それが分かれば、次は優勝するためには何が必要なのかが見えてくる。「以前までは、沖はミスに対する質問が多かった。でもいまは自分が可能性を感じているのか、聞いてくる内容が変わりました」と、精神面での変化を感じている。「いまでは、『自分はこうしたい。そのためにはどうしたらいいのか』という前向きなものになってきた」と、前に進む教え子の成長がうれしいという。
苦悩を重ね失敗し、そこからはい上がり結果を残す。またはそこで失敗すればまた考える。アップダウンを繰り返すことによって、優勝という最高の結果に向けての経験値が増えていく。自身が最前線で長く経験してきたことを惜しみなく教え子に伝える佐伯。一流を目指す階段を進む教え子たちの成長が、今後も楽しみでならない。
佐伯三貴(さいき・みき)/1984年9月22日生まれ。広島県東広島市出身。中学1年のとき、父・行生氏の影響でゴルフを始める。2006年に大学3年在学中ながらQTに挑戦、翌年1月にプロ転向した。同年の「フジサンケイレディスクラシック」で初優勝を挙げるなどツアー通算7勝。19年にツアーの第一線から退き、20年からは後輩の育成など新たなかたちでゴルフ界に貢献している。