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稲見萌寧がパーオン率1位に立てる理由 それはインパクト前後の“30cm”にあり【辻にぃ見聞】

稲見萌寧がパーオン率1位に立てる理由 それはインパクト前後の“30cm”にあり【辻にぃ見聞】

配信日時:2020年10月13日 12時02分

高精度のショットを繰り出す稲見萌寧 その強みはどこにある?
高精度のショットを繰り出す稲見萌寧 その強みはどこにある? (撮影:村上航)
台風14号の影響で第2ラウンドが中止になるアクシデントに見舞われた、先週の国内女子ツアー「スタンレーレディス」。その結末は、同じトータル5アンダーで並んだ淺井咲希、ペ・ソンウ(韓国)をプレーオフで退けた稲見萌寧の優勝という結果になった。この約1年4カ月ぶりとなる勝利の要因を、上田桃子らのコーチを務める辻村明志氏が分析した。

これが稲見萌寧のショット力を支える3Dドリル この間を通すのはすごい…【写真】

■高いショット力でもぎとった優勝

終盤4ホールで3つのバーディを奪い、土壇場でプレーオフの一員に名乗りを挙げた稲見。本人は勝因について「(最終日は)すべてのホールでパーオンに成功して、それがボギーなしという結果につながった」と話したが、辻村氏もこのグリーンを狙うショットを高く評価した。「パーオン率1位の選手が、最終日に100%を記録したとなれば、それはショットでもぎとった優勝と言うほかありません」。

辻村氏の言葉にもあるように、稲見はツアー本格参戦初年度となった昨シーズン、27試合に出場しパーオン率78.2079%をマーク。並み居る強豪を押しのけて、このスタッツでツアー1位に輝いた。そして今季もスタンレーレディスを終えた時点で、パーオン率は78.5185%に上昇。前週の2位から、“指定席”の1位に躍り出た。この数字は稲見自身「(1位は)譲れない」と強くこだわる部分でもあるが、では高精度ショットの秘密は、一体どこに隠されているのだろうか?

これについて辻村氏は、「ボールにクラブが当たる前、そして当たった後の30cm」を1番のポイントとして挙げた。続けて、このインパクト前後の30cmが「スイング作りのベースになる」と前置きしたうえで、稲見の強みをさらに詳細に説明する。

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