ピンだけを見てバーディが獲れればいいが、ショートサイドに外れれば当然アプローチは難しくなりボギー、さらにはダブルボギーの可能性も高くなる。勝負どころでは難しいピン位置でもアグレッシブに行くことは重要だが、守るべきところでは確実にパーを拾わなければいけない。渋野が目指す「考えたうえで、勢いで攻めるゴルフ」には、守備力も欠かせない要素。その可能性が詰まった1ホールだった。

2日目以降の目標も「結果よりは内容をしっかり求めていきたいと思っているので、悪いスコアの中でも納得できるような内容が増えていけるようにしたい」とやると決めたことを貫く構え。次の18ホールでも“ニュースタイル”への糸口を見つけていきたい。（文・秋田義和）