情報の宝庫といえるスマートフォンは便利で、大きくジャンプする土台になることもあります。一方で、ストレス源にもなるので注意が必要です。今の若い選手たちの60%以上は、携帯(スマートフォン)なしでは生きていけないように見えます。人気選手になればなるほど、励ましもあれば、ストレスになることも書かれているはず。ほんの少しであったとしても、大きなダメージとなるはずです。
2021年、70歳になる私は、20歳の人とは50歳も年齢差があります。それでも、中傷を受けるとめげてしまいます。そういう気持ちは時代には関係なく人間なら誰でも持っているものです。中傷されないようにするためには言動に気をつけて丁寧に人と接するのがいいのですが、そうすると本音も言わなくなってしまうことになり、ストレスもたまります。
「ほめられて伸びるタイプです」などと自分で口にしている若手も多いですが、そういう人はこういったストレスには弱いはず。だから“賞味期限”が短い。他人からの叱咤があるから、人間は“賞味期限”を1分、1秒と伸ばせるのです。成長するとはそういうことだと思います。練習に励んでいるのに中傷されると落ち込むのは人間ならば当たり前。叱咤を受けることは大切ですが、中傷をやたらに間に受ける必要もありません。ストレス源から離れる時間を作る。簡単なことです。
夢や希望を全部口にできる今の若い人たちは、うらやましい限りです。それがうまくいっても、うまくいかなくても別に責められない。ただ、ストレスをできるだけ回避する方法を、もっと考えたほうがいいでしょう。
聞き手・小川淳子
2021年、70歳になる私は、20歳の人とは50歳も年齢差があります。それでも、中傷を受けるとめげてしまいます。そういう気持ちは時代には関係なく人間なら誰でも持っているものです。中傷されないようにするためには言動に気をつけて丁寧に人と接するのがいいのですが、そうすると本音も言わなくなってしまうことになり、ストレスもたまります。
「ほめられて伸びるタイプです」などと自分で口にしている若手も多いですが、そういう人はこういったストレスには弱いはず。だから“賞味期限”が短い。他人からの叱咤があるから、人間は“賞味期限”を1分、1秒と伸ばせるのです。成長するとはそういうことだと思います。練習に励んでいるのに中傷されると落ち込むのは人間ならば当たり前。叱咤を受けることは大切ですが、中傷をやたらに間に受ける必要もありません。ストレス源から離れる時間を作る。簡単なことです。
夢や希望を全部口にできる今の若い人たちは、うらやましい限りです。それがうまくいっても、うまくいかなくても別に責められない。ただ、ストレスをできるだけ回避する方法を、もっと考えたほうがいいでしょう。
聞き手・小川淳子