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文化を担う者としての習慣 〜東日本大震災余震に思う〜【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

文化を担う者としての習慣 〜東日本大震災余震に思う〜【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2021年2月16日 18時00分

コロナ禍で「ゴルフを始めてこんなに自宅にいたことはない」。そう口にしたプロは少なくない。ジュニア時代から毎日、毎日ゴルフ漬けだった彼女たちは、自宅でゆっくり過ごす時間などなく、年齢を重ねている。思いがけず手にした“自宅での時間”に、ポジティブに自分を見つめ直した者も多かった。東日本の時も、熊本の時も、震災の後には、避難した者もいれば、ボランティアをする者、チャリティ活動をする者もいた。幸い今回は今のところ、当時ほどの被害は確認されていない。となると、直面しているのはコロナ禍だけだが、大きな地震の恐れもないわけではないことを思い出させられた。

「何かがあった時、どう対処するのか」。その場の避難や、当面の衣食住に備えるだけでなく、災害の時には日頃は見えない本質が問われることになる。「他人がどうする」ではなく「自分はどうするのか」。アスリートであれ、その周辺で物を書き、伝える者であれ、衣食住以外に必要な“文化”を担う者には違いない。その自覚を持つことはとても大切だ。いいことであれ、よくないことであれ、人は慣れ、流されやすい生き物だ。そんな中で、災害によって、常に考え、行動する習慣はつけられている。(文・小川淳子)

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