そんな2人は、今年がほぼ2年目の戦いになるのですが、アスリートによくいわれる、いわゆる『2年目のジンクス』は少ないと思います。陥るのはオフのお仕事が理由であることが多い。それまではオフはたくさん練習できたのに、活躍したことで取材を受ける機会が増えたり、スポンサーの方々をはじめとするプロアマに呼ばれたりと、なかなか思うように練習できなくなります。そして、苦しむのは練習ができないという技術面よりも、「練習ができていない」という心理的な弊害がなんです。
練習しているときは「あれだけやったから大丈夫」と思えるのが、不安を抱えたままやると「あまり練習できなかったからうまくいかないのかな」とネガティブな方向に行ってしまいがちです。ですが、今回のオフはコロナ禍ということで、取材もプロアマも少なかったと思います。そう考えると、あまり2年目のジンクスはないと見ています。
逆に気になるのが大勢のギャラリーのなかでのプレーです。古江さんが19年にアマチュアで優勝したときはかなりの人数が入っていましたが、昨年は全試合が無観客。ギャラリーの音だったり、話し声で気がそがれるという経験ができなかったということです。
昨年、若い選手が多く勝った要因は、それも1つあると思っています。人のプレッシャーというのがなくなりましたから。ギャラリーだけでなく、例えば日本以上に親が厳しい韓国では、コロナの影響で親が見に来られなくなったことで勝てた、というようにいわれている選手もいると聞きました。そこまではないかもしれないですが、日本もある程度そういった側面はあったと思います。そこが変わってどうなるか。乗り越えてほしいですし、それができれば昨年並みの活躍をすると思います。注目ですね。
小田美岐(おだ・みき)/1959年4月5日生まれ、京都府出身。通算6勝。ティーチングプロフェッショナル資格A級も保持している。現在は解説者として国内女子ツアーだけでなく、米国女子ツアーの解説を務めることも多い。21年3月からは日本女子プロゴルフ協会の理事も務める予定で、その手腕に期待がかかる。
練習しているときは「あれだけやったから大丈夫」と思えるのが、不安を抱えたままやると「あまり練習できなかったからうまくいかないのかな」とネガティブな方向に行ってしまいがちです。ですが、今回のオフはコロナ禍ということで、取材もプロアマも少なかったと思います。そう考えると、あまり2年目のジンクスはないと見ています。
逆に気になるのが大勢のギャラリーのなかでのプレーです。古江さんが19年にアマチュアで優勝したときはかなりの人数が入っていましたが、昨年は全試合が無観客。ギャラリーの音だったり、話し声で気がそがれるという経験ができなかったということです。
昨年、若い選手が多く勝った要因は、それも1つあると思っています。人のプレッシャーというのがなくなりましたから。ギャラリーだけでなく、例えば日本以上に親が厳しい韓国では、コロナの影響で親が見に来られなくなったことで勝てた、というようにいわれている選手もいると聞きました。そこまではないかもしれないですが、日本もある程度そういった側面はあったと思います。そこが変わってどうなるか。乗り越えてほしいですし、それができれば昨年並みの活躍をすると思います。注目ですね。
小田美岐(おだ・みき)/1959年4月5日生まれ、京都府出身。通算6勝。ティーチングプロフェッショナル資格A級も保持している。現在は解説者として国内女子ツアーだけでなく、米国女子ツアーの解説を務めることも多い。21年3月からは日本女子プロゴルフ協会の理事も務める予定で、その手腕に期待がかかる。