さらにシーズンが統合となったことも、いい方向に向くと思います。長期戦となったことで休みも入れられますし、シーズンの過ごし方、戦い方に幅を出せる。これはみんな一緒ですが、故障を考慮しながらの戦いとなるベテラン選手には朗報でしょう。
一方で若い選手には厳しいシーズンとなるかもしれません。私は一度賞金女王になったり、女王争いをして悔しい思いをして次にチャレンジする選手のほうが、争いの苦しさを知っているぶんハードルが上がると思っています。逆に言えば、「わき目もふらず走っていたら勝っちゃっていました」という選手が有利です。
それが1年半のシーズンになったことで、「走り切る、逃げ切るにはちょっと長すぎやしませんか」という気持ちがあります。1年のシーズンであれば体力がある若い選手のほうがいいでしょう。でも、3カ月の長い休みも生まれた。考える時間ができ、いろいろなことが耳に入ってくるなかで、自分の中でプラスに転換できるか。そこがポイントになるでしょう。
そして2季連続の賞金女王がかかる鈴木さん。いろいろあったケガなどは、昨年の中止が続いた期間である程度直せたと思います。あとはパッティングですよね。彼女のなかで一番自信を持っていた部分なのにそれがうまくいかない。それをどうクリアできるか。
ただし、彼女はパッティングのことばかり言われがちですが、ショートアイアンの精度もすごい。普通の人のパッティングであれば上に行けると思うので、あまり考えすぎないことが大事です。それが強さでもあると思うのですが、自分を追い込む気持ちが時として自分にも刃を向けてしまう。たまには自分をほめてあげることも必要なのかなと思います。ですが、このまま黙ってはいないと思いますよ。
小田美岐(おだ・みき)/1959年4月5日生まれ、京都府出身。通算6勝。ティーチングプロフェッショナル資格A級も保持している。現在は解説者として国内女子ツアーだけでなく、米国女子ツアーの解説を務めることも多い。21年3月からは日本女子プロゴルフ協会の理事も務める予定で、その手腕に期待がかかる。
一方で若い選手には厳しいシーズンとなるかもしれません。私は一度賞金女王になったり、女王争いをして悔しい思いをして次にチャレンジする選手のほうが、争いの苦しさを知っているぶんハードルが上がると思っています。逆に言えば、「わき目もふらず走っていたら勝っちゃっていました」という選手が有利です。
それが1年半のシーズンになったことで、「走り切る、逃げ切るにはちょっと長すぎやしませんか」という気持ちがあります。1年のシーズンであれば体力がある若い選手のほうがいいでしょう。でも、3カ月の長い休みも生まれた。考える時間ができ、いろいろなことが耳に入ってくるなかで、自分の中でプラスに転換できるか。そこがポイントになるでしょう。
そして2季連続の賞金女王がかかる鈴木さん。いろいろあったケガなどは、昨年の中止が続いた期間である程度直せたと思います。あとはパッティングですよね。彼女のなかで一番自信を持っていた部分なのにそれがうまくいかない。それをどうクリアできるか。
ただし、彼女はパッティングのことばかり言われがちですが、ショートアイアンの精度もすごい。普通の人のパッティングであれば上に行けると思うので、あまり考えすぎないことが大事です。それが強さでもあると思うのですが、自分を追い込む気持ちが時として自分にも刃を向けてしまう。たまには自分をほめてあげることも必要なのかなと思います。ですが、このまま黙ってはいないと思いますよ。
小田美岐(おだ・みき)/1959年4月5日生まれ、京都府出身。通算6勝。ティーチングプロフェッショナル資格A級も保持している。現在は解説者として国内女子ツアーだけでなく、米国女子ツアーの解説を務めることも多い。21年3月からは日本女子プロゴルフ協会の理事も務める予定で、その手腕に期待がかかる。