渋野日向子らと同じ98年生まれの田中瑞希は、昨年のツアー開幕戦「アース・モンダミンカップ」では優勝争いのすえに3位タイに入り、一気に知名度を上げた。田中といえば、サンバイザーとお団子ヘアがトレードマーク。身長151センチと小柄ながら、ドライバーでは平均240ヤード以上飛ばすパンチ力を持っている。なぜ小さな体でそんなに飛ばせるのだろうか?
“お団子ヘア”の小柄な大砲 田中瑞希のドライバーショット【連続写真】
田中は19年からシャフトを短く切った9番アイアンでの素振りを練習に取り入れている。短いクラブを使うのは、クラブの軌道ではなく、体の動きに意識を集中するため。しかも右手はクラブを握らず、右手の甲を左手の甲にくっつけて、両腕をクロスした状態で振っていく。実はここに飛距離アップと方向性を両立させる秘密が隠されている。
「右手と左手を交差させるのは、下半身リードを体に覚え込ませるのが目的です」。田中のスイングを見てみると、下半身をダイナミックに使って、大きく振っていることがわかる。ますますこの練習法の意味が気になってきた。
「バックスイングでは右手で左手を押しながら上げていくと、トップまでスムーズに上体を捻転できます。手先で上げることができないので、トップでの手元の位置も適正になるんです」。手打ちになる人は、利き手の右手を使いすぎて、余計な動きが入りがち。この素振りでは体の回転で上げていく感覚になるので、トップでクラブが暴れなくなる。
トップでは下半身の意識も大事になる。「右のお尻に張りを感じられれば、右股関節の上にしっかり上体が乗せられている証拠です」。
“お団子ヘア”の小柄な大砲 田中瑞希のドライバーショット【連続写真】
田中は19年からシャフトを短く切った9番アイアンでの素振りを練習に取り入れている。短いクラブを使うのは、クラブの軌道ではなく、体の動きに意識を集中するため。しかも右手はクラブを握らず、右手の甲を左手の甲にくっつけて、両腕をクロスした状態で振っていく。実はここに飛距離アップと方向性を両立させる秘密が隠されている。
「右手と左手を交差させるのは、下半身リードを体に覚え込ませるのが目的です」。田中のスイングを見てみると、下半身をダイナミックに使って、大きく振っていることがわかる。ますますこの練習法の意味が気になってきた。
「バックスイングでは右手で左手を押しながら上げていくと、トップまでスムーズに上体を捻転できます。手先で上げることができないので、トップでの手元の位置も適正になるんです」。手打ちになる人は、利き手の右手を使いすぎて、余計な動きが入りがち。この素振りでは体の回転で上げていく感覚になるので、トップでクラブが暴れなくなる。
トップでは下半身の意識も大事になる。「右のお尻に張りを感じられれば、右股関節の上にしっかり上体が乗せられている証拠です」。