震災から2カ月ほど経ったころから今も毎年、宮城県の山元町立山下小学校を訪れ、地元の小学生と触れ合っている。「当時“ゴルフをしていていいのか?”、“ゴルフが人の役にたっているのか?”ということをすごく考えさせられ、モヤモヤしていました。自分たちの存在価値を見失っていた時。そのなかで、社会貢献活動をすることが思い立ったことでした」。価値観を大きく揺るがすできごとを目の当たりにし、すぐに宮城県に足を運んだことが、今につながっている。
きょう行われた会見では、当時の印象的なできごとを聞かれ、涙する場面も見られた。「初めて山元町を訪れた時、小学校の体育館に津波で流されたものが並べられていた。キッチン用具やランドセル、アルバムや位牌など。引き取りに来る人もいて、全部がそうあって(引き取られて)欲しいと思いました」。今もこの光景は、まぶたに焼きついて離れない。
「スランプに陥って諦めそうになった時も、子供たちや東北の人がみているから頑張らないとと思えました。間違いなく力になっている。こういう活動で出会った人に支えられた10年でした」
ゴルファーとしての自分の存在意義に疑問を抱いてから10年が過ぎた今、有村はスポーツ、そしてエンターテインメントの重要性を信じることができている。「コロナ禍でガマンを強いられているなか、スポーツを見ていろいろ感情を動かすことは大切だと思います。女子ゴルフもたくさん注目してもらっている。これからも、自分がいい成績を残すことで前向きになる人がいると思ってプレーしたい」
今やれるべきことにベストを尽くすことに変わりはない。「いい成績を残して、このコースにいい思い出も刻みたいですね」。こんな気持ちも胸に、明日から始まる大会へと向かっていく。
きょう行われた会見では、当時の印象的なできごとを聞かれ、涙する場面も見られた。「初めて山元町を訪れた時、小学校の体育館に津波で流されたものが並べられていた。キッチン用具やランドセル、アルバムや位牌など。引き取りに来る人もいて、全部がそうあって(引き取られて)欲しいと思いました」。今もこの光景は、まぶたに焼きついて離れない。
「スランプに陥って諦めそうになった時も、子供たちや東北の人がみているから頑張らないとと思えました。間違いなく力になっている。こういう活動で出会った人に支えられた10年でした」
ゴルファーとしての自分の存在意義に疑問を抱いてから10年が過ぎた今、有村はスポーツ、そしてエンターテインメントの重要性を信じることができている。「コロナ禍でガマンを強いられているなか、スポーツを見ていろいろ感情を動かすことは大切だと思います。女子ゴルフもたくさん注目してもらっている。これからも、自分がいい成績を残すことで前向きになる人がいると思ってプレーしたい」
今やれるべきことにベストを尽くすことに変わりはない。「いい成績を残して、このコースにいい思い出も刻みたいですね」。こんな気持ちも胸に、明日から始まる大会へと向かっていく。