＜ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン　事前情報◇22日◇利府ゴルフ倶楽部(6,550ヤード・パー72)＞

　3月11日に発生した東日本大震災。被災地宮城県にある利府ゴルフ倶楽部もコースに大きな被害を受けた。地震発生から4試合が中止となった女子ツアーだが、中でも開催が危ぶまれていたのが「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」だ。被災地にあって被害も甚大。とてもトーナメントを行えるという状況ではなかった。

被災地大会盛り上げに一役、マスターズローアマ松山が佐伯とラウンド

　しかし、主催の宮城テレビを始め、東北地方に少しでも力を与えられたらとの思いが集まって大きな力となり、LPGAは予定通りの開催を決めた。この思いに選手達も応え、海の向こうで戦う東北高校出身の宮里藍、宮里美香、上田桃子も出場を発表。有村智恵、原江里菜、佐伯三貴ら国内を主戦場とする選手らと共に大会を盛り上げる決意を見せている。

　さらに今大会は15番から18番を「復興支援ホール」と設定し、大会期間中このホールで出たバーディ(イーグル、アルバトロス含む)1つにつき10万円を大会運営費から拠出。選手の攻めのゴルフが形となって被災者に届けられることとなっている。5年ぶりに今大会に帰ってきた宮里藍、歴代優勝者に名前を連ねる上田、有村はここでどんなプレーを見せてくれるのか、トーナメントの1つの楽しみになりそうだ。

　この日は宮里、有村、原の東北高校出身者が「復興のけやき」を植樹。このシンボルのもと、トーナメント全体で被災地へパワーを届けていく。