ほかのプロにも認めるパットの名手、谷原は「パッティングとショットが同じようなアドレスになっているね。パターはパターでしょ」と稲見にアドバイス。稲見はそれまでワキを締めてアドレスをしていたが、それでは窮屈になりバックスイングがスムーズに上がっていなかった。特に右ヒジを少し体から離して、右ワキを開けて構えることで、左手が下、右手が上のクロスハンドで握る稲見のストロークが良くなった。「本人もそれを感じているはずです」と奥嶋氏は話す。
それだけではない。「(パッティングの)軌道がわけわかんなくなる」という稲見の要望に、奥嶋氏はパッティングの軌道が描かれたボード状の練習器具を使って修正。ヘッドの軌道も安定するようになった。
スタッツを見てみると、19年シーズンの平均パット数は1.8312で43位。それが今シーズン(20-21年)は17試合終了時点で、1.7963で10位につけている。パーオン率が高い稲見のような選手(今シーズンは74.2138%で3位)は普通、平均パットの順位は落ちるもの。しかしパットが入っていることで、これだけの結果につながっているのだ。
稲見が好調なことによって奥嶋氏には新たな悩みが。12日発表の稲見の世界ランキングは、畑岡奈紗、渋野日向子、古江彩佳、鈴木愛に次ぐ日本勢5番手の39位。この調子でいくと、東京五輪出場も見えてくる。「どうせオリンピックは無理だろうと思って、全然考えていなかった。ほかの予定を入れていました。僕も登録されちゃっているし行くのは僕なんだよな」。これを聞くとまるで人ごとのようだが、『東京五輪出場』も『奥嶋コーチ帯同』も稲見の計算の範疇かもしれない。
なんでも言い合える師弟関係。常に上を目指す二人のこんな関係が、いまの好調を生み出している。
それだけではない。「(パッティングの)軌道がわけわかんなくなる」という稲見の要望に、奥嶋氏はパッティングの軌道が描かれたボード状の練習器具を使って修正。ヘッドの軌道も安定するようになった。
スタッツを見てみると、19年シーズンの平均パット数は1.8312で43位。それが今シーズン(20-21年)は17試合終了時点で、1.7963で10位につけている。パーオン率が高い稲見のような選手(今シーズンは74.2138%で3位)は普通、平均パットの順位は落ちるもの。しかしパットが入っていることで、これだけの結果につながっているのだ。
稲見が好調なことによって奥嶋氏には新たな悩みが。12日発表の稲見の世界ランキングは、畑岡奈紗、渋野日向子、古江彩佳、鈴木愛に次ぐ日本勢5番手の39位。この調子でいくと、東京五輪出場も見えてくる。「どうせオリンピックは無理だろうと思って、全然考えていなかった。ほかの予定を入れていました。僕も登録されちゃっているし行くのは僕なんだよな」。これを聞くとまるで人ごとのようだが、『東京五輪出場』も『奥嶋コーチ帯同』も稲見の計算の範疇かもしれない。
なんでも言い合える師弟関係。常に上を目指す二人のこんな関係が、いまの好調を生み出している。