＜日本女子オープンゴルフ選手権競技　最終日◇2日◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(6,383ヤード・パー70)＞

　国内女子メジャー第3戦「日本女子オープンゴルフ選手権競技」の最終日。首位とは2打差2位タイでスタートした笠りつ子は、最後まで優勝争いを繰り広げるが、最終ホールで痛恨のボギーを叩きトータル13オーバーでフィニッシュ。アン・ソンジュ(韓国)と並んで2位タイに終わった。

さくらが9位タイ、有村は11タイフィニッシュ！美香は連覇ならず…

　笠は2番パー5でバーディを奪うと、3番では長いパーパットを沈めるなどメジャー初優勝への執念を見せる。しかし、8番から3連続ボギー。14番、15番もボギーとしてスコアを落としてしまうが、馬場ゆかりと並んで首位で最終18番のティグランドに立った。

　だが、大事な場面でティショットをラフに入れてしまった笠は、3打目勝負にでるがボールはピン手前にオン。長いパーパットを残してしまう。馬場がパーオンに成功したため、笠は気持ちのこもったパーパットを打つが無情にも決まらずボギー。このホールをパーとした馬場に軍配が上がった。

　笠には勝ちたい理由があった。今季で引退を表明した、同じ熊本出身の古閑美保と昨日連絡をとり「1番獲りたかったタイトルだから、りつ子獲ってきて」と言われたからだ。ツアー通算12勝を誇る古閑でも獲ることのできなかったタイトル。「絶対に獲りたかったけどダメでした」闘志を燃やして最終日に臨んだが、約束を守れず笠は会見で涙ぐんだ。