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上田桃子が流した1時間の涙…「私、限界がきてますか?」 2年ぶりVの舞台裏【辻にぃ見聞】

上田桃子が流した1時間の涙…「私、限界がきてますか?」 2年ぶりVの舞台裏【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2021年5月4日 08時30分

涙の話し合いのなかで辻村氏は、上田に現在の『目標』を投げかけた。すると返ってきた答えは「分からない」。それまでの上田なら『年間10勝したい』など高い目標を掲げ、そこに向け闘志を燃やすタイプだったが、その時は違っていた。

若い選手の活躍が目立つ最近の女子ツアーで、上田は悩んでいた。優勝会見の席では、「さくちゃん(小祝さくら)が“賞金女王”を目標に掲げ練習をしている姿を見ていて正直うらやましかった。ほかの若い選手もすごくエネルギッシュ。目標が決まらないと意味がない」とその時の心境を打ち明けてもいた。そして師弟の“目標探し”が始まった。

■“原点”に立ち返った茨城での2日間

熊本の翌週を上田が空きにしていたこともあり、辻村コーチはこの1週間で教え子の現在の状態を把握するため目をこらした。「どこが問題なのか、ショット、パット、アプローチすべてを徹底的にチェックしました。この3つが整っていないから心も沈む。そして、それぞれ1つずつでも今後取り組める課題を見つけようと思い、桃子に『旅にでも行くか』と言いました」。2人は週末に茨城県に向かい、そこで2日間のプチ合宿を張った。

「練習をして、晩ご飯の時に普段お酒を飲まない桃子も少しだけ飲みながら、色々な話をしました。そこはテレビもないロッジで、普段、見たこともない幽霊を怖がるような桃子に、ここに泊まれるか?って聞いたほど。そしたら『辻さん、原点だよ!』って言ってきて。少しずつ心が明るくなっていることも感じることができました」

そして、この“原点”という言葉が、まさにキーワードだった。辻村氏は、普段から指導の際、「荒川先生ならどのように教えるだろうか?」ということを考える。先生とは、プロ野球・巨人で打撃コーチを務め、王貞治氏に一本足打法を指導したことでも知られる名伯楽の故・荒川博氏のこと。かつて上田とともに弟子入りし、そこでの教えは今でも辻村氏の指導の1番の指針となっている。こうして思いを巡らせ導いた答えが「基礎の徹底」。これが上田にとっての、新たな目標になった。

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