前週に引き続き、今週も辻村氏が上田のバッグを担ぐ。上田の経験+辻村氏の目があって、初の国内メジャー制覇へ調整も順調な様子。「ショットの感じは良くなってきていて、きのうきょうと練習場で振っていると、コーチから『ギアを下げろ』と言われました。調子が良いと振り過ぎて悪くなることもある。(辻村コーチが)ギアを下げてくれるので、余計に良くなりすぎずキープできているのかと思います」と上田は話す。
05年のプロ入り以来、これまでにツアー16勝を挙げて、07年には賞金女王にも輝いたが、まだ国内メジャーでの勝ち星はない。メジャーへの思いを聞かれると「いやー本当に自分も勝ちたいと思いますし、一歩ずつ近づいていると信じている。(最初は)どの大会でもいいから勝ちたいという気持ちだったけど、心技体に本気で取り組み始めてからは、よりメジャーを意識するようになりました」と語る。
試合に向けては若い選手にはないベテランらしい話も。「まずは良いマネジメントと、良い舵が切れる精神状態で4日間しっかりプレーしたい。先週は先週。ミスもするし、自分の思い通りにならないホールもある。そこをいかに我慢しながら準備したことを信じて、4日間プレーできるかが自分にとってはチャレンジになると思います」。最終日にバーディなしで優勝した前週もまさにそんなプレーだった。
さらにコース外においても、「この試合は気合が入りすぎて、広い公園もあるので走ったりトレーニングしすぎてしまう傾向がある。なので、前回大会(19年)から勇気を持って休むというのを心がけています。メジャーの週はなるべく脳を使わない時間を多くするのを大事に。部屋でゆっくりリラックスできる時間を多く作りたい」と、入れ込みすぎないように努めている。
4日間の戦略については、「キーは午前。午後(スタート)で耐えて、午前(スタート)で伸ばすというところが一番理想ではある。風が吹かなければ、アグレッシブにバーディを獲っていかないといけないと思います。パー5は例年より飛距離が伸びて、2オンしないホールは増えていますけど、2桁(アンダー)目指して頑張っていきたい」。
初日のきょう、上田は午後12時10分のスタートで、2日目は午前7時50分スタートが決まっている。比較的風が穏やかで、グリーンのコンディションが良い午前中にスコアを伸ばしたいと考えている。前回大会の渋野日向子の優勝スコアが12アンダー。4日間で2桁まで伸ばせば、かなり優勝に近づくことは間違いない。自信を取り戻した上田が、初めての国内メジャー制覇へ、ティオフを待つ。(文・下村耕平)
05年のプロ入り以来、これまでにツアー16勝を挙げて、07年には賞金女王にも輝いたが、まだ国内メジャーでの勝ち星はない。メジャーへの思いを聞かれると「いやー本当に自分も勝ちたいと思いますし、一歩ずつ近づいていると信じている。(最初は)どの大会でもいいから勝ちたいという気持ちだったけど、心技体に本気で取り組み始めてからは、よりメジャーを意識するようになりました」と語る。
試合に向けては若い選手にはないベテランらしい話も。「まずは良いマネジメントと、良い舵が切れる精神状態で4日間しっかりプレーしたい。先週は先週。ミスもするし、自分の思い通りにならないホールもある。そこをいかに我慢しながら準備したことを信じて、4日間プレーできるかが自分にとってはチャレンジになると思います」。最終日にバーディなしで優勝した前週もまさにそんなプレーだった。
さらにコース外においても、「この試合は気合が入りすぎて、広い公園もあるので走ったりトレーニングしすぎてしまう傾向がある。なので、前回大会(19年)から勇気を持って休むというのを心がけています。メジャーの週はなるべく脳を使わない時間を多くするのを大事に。部屋でゆっくりリラックスできる時間を多く作りたい」と、入れ込みすぎないように努めている。
4日間の戦略については、「キーは午前。午後(スタート)で耐えて、午前(スタート)で伸ばすというところが一番理想ではある。風が吹かなければ、アグレッシブにバーディを獲っていかないといけないと思います。パー5は例年より飛距離が伸びて、2オンしないホールは増えていますけど、2桁(アンダー)目指して頑張っていきたい」。
初日のきょう、上田は午後12時10分のスタートで、2日目は午前7時50分スタートが決まっている。比較的風が穏やかで、グリーンのコンディションが良い午前中にスコアを伸ばしたいと考えている。前回大会の渋野日向子の優勝スコアが12アンダー。4日間で2桁まで伸ばせば、かなり優勝に近づくことは間違いない。自信を取り戻した上田が、初めての国内メジャー制覇へ、ティオフを待つ。(文・下村耕平)