鈴木自身も「確かに去年も今年も練習のときは上手く打てるけど、ラウンドに入るとしっかり振り切れているので、つかまりすぎていた。(浦山氏に)言われてそうだなと。自分一人のときは、打ち方が悪かったのかなとすごく考えていました」と、19年にはなかった変化を感じてはいた。
再び浦山氏に話を戻そう。「鈴木プロは『調子は悪くないんだけどスコアが出ない』と言っていた。それで練習場ではフェードの練習もしていたんです」。試合も始まっていたので、スイングを直すのは難しいと感じていた浦山氏は、クラブで調整できないかと考えた。
「いままで使っていたドライバーとまったく同じスペックで、ヘッドの内部にジェルを入れて、気持ち重心を遠くしました」。重心距離が短いとヘッドが返りやすくなり、ボールは左に飛ぶが、重心距離を遠くすれば、ヘッドの返りが抑えられて、本来のドローが打てると浦山氏はにらんだのだ。「3ラウンドで6回のミスが半分になればスコアが良くなると思いました」とも話している。
前週の「パナソニックレディースオープン」に間に合うように、浦山氏が送った1本のドライバーが見事に鈴木の今のスイングにハマり、本来のドライバーの安定感をもたらしている。鈴木は「きのうは2、3ホール、ティショットが良くなかったところがありましたけど、きょうはほぼノーミスでいけた」と6つのバーディを量産して、メジャーの難コースを攻略。ドライバーが曲がらずパットが入る。強さを取り戻した鈴木の存在が、メジャーの週末を面白くしそうだ。(文・下村耕平)
再び浦山氏に話を戻そう。「鈴木プロは『調子は悪くないんだけどスコアが出ない』と言っていた。それで練習場ではフェードの練習もしていたんです」。試合も始まっていたので、スイングを直すのは難しいと感じていた浦山氏は、クラブで調整できないかと考えた。
「いままで使っていたドライバーとまったく同じスペックで、ヘッドの内部にジェルを入れて、気持ち重心を遠くしました」。重心距離が短いとヘッドが返りやすくなり、ボールは左に飛ぶが、重心距離を遠くすれば、ヘッドの返りが抑えられて、本来のドローが打てると浦山氏はにらんだのだ。「3ラウンドで6回のミスが半分になればスコアが良くなると思いました」とも話している。
前週の「パナソニックレディースオープン」に間に合うように、浦山氏が送った1本のドライバーが見事に鈴木の今のスイングにハマり、本来のドライバーの安定感をもたらしている。鈴木は「きのうは2、3ホール、ティショットが良くなかったところがありましたけど、きょうはほぼノーミスでいけた」と6つのバーディを量産して、メジャーの難コースを攻略。ドライバーが曲がらずパットが入る。強さを取り戻した鈴木の存在が、メジャーの週末を面白くしそうだ。(文・下村耕平)