「競っている相手との駆け引きが強くなりだすと、相手が良いショットを打ったら、自分は行かなくてもいいところで行こうとするし、相手がミスをすれば、行かなければならないところで自分も安全に打ってしまう。そうなればミスもします。昔は相手との勝負の駆け引きがありましたが、若い世代の選手が戦っているのは自分自身。自分のできることを18ホール全部やり抜くのが、今のスタイルの気がします。そうでないと1人抜け出すことはできません」
西村はコースコンディションや相手に関係なく「4日間60台を出すこと」を目標にしていた。結果、初日から「69」「69」「69」「67」と、ただ一人4日間60台を並べる有言実行の勝利。「距離の長いアウトコースは耐えて、アイアンで狙っていけるインコースで3つ伸ばす」というゲームプラン通り、アウトで2つ伸ばして首位に1打差まで詰め寄り、インで3つ伸ばして一気に突き放した。
メジャーの舞台で3打差をつけて勝ったことで、西村は自分のスタイルを確立し、「もっと強くなっていく」と辻村氏は予測する。硬いグリーンであっても7番、9番のショートウッドを駆使して高さで止め、速いグリーンにも抜群に正確な出球でド真ん中から沈める技術。それに加えて、最終日に見せたメンタルや勝負強さは、今後の大舞台でも間違いなく発揮されそうだ。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくら、吉田優利などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
西村はコースコンディションや相手に関係なく「4日間60台を出すこと」を目標にしていた。結果、初日から「69」「69」「69」「67」と、ただ一人4日間60台を並べる有言実行の勝利。「距離の長いアウトコースは耐えて、アイアンで狙っていけるインコースで3つ伸ばす」というゲームプラン通り、アウトで2つ伸ばして首位に1打差まで詰め寄り、インで3つ伸ばして一気に突き放した。
メジャーの舞台で3打差をつけて勝ったことで、西村は自分のスタイルを確立し、「もっと強くなっていく」と辻村氏は予測する。硬いグリーンであっても7番、9番のショートウッドを駆使して高さで止め、速いグリーンにも抜群に正確な出球でド真ん中から沈める技術。それに加えて、最終日に見せたメンタルや勝負強さは、今後の大舞台でも間違いなく発揮されそうだ。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくら、吉田優利などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。