その結果、今までの届かないパットが減りカップを超えるパットが増えたという。「17番の3打目にウェッジではなく、パターを持ったところでもパッティングに対する自信というか状態の良さを感じました。勝負どころとなった17番、18番ともに少し上るライン。緩まずに入れられたことも迷いがなくなった証拠の1つだと思います」。
もともとショットには定評がある。ノーコックの小気味良いスイングは今も健在だ。「シンプルなスイングですが、理想的なボディターンで体の回転でクルンと振る選手。手の運動量が少ないからショットが安定します。また、アマチュアの方に特に見てもらいたいのが、ボディターンのときに上体が浮かないことです。浮いたら当然芯に当てることは難しくなります。だからツアーで長く戦えているのだと思います」。安定したショットもボギーフリーに貢献したことを忘れてはならない。
■母にもう一度優勝した姿を 父との二人三脚で届けた
笠は前回の優勝の後の2017年末に、母・優子さんを亡くした。「誰よりも私を応援して見守ってくれた」という存在に、『もう一度優勝を届けたい』という笠の強い思いを辻村氏も大いに感じていたという。
「20年2月にオフの合宿をしている笠さんとハワイで一緒になり練習を見たのですが、6時間もくもくと打ち続けていました。その精神力、体力ともにすごみを感じました。そこにはやはりお母さんへの思いもあったと思います」
また、キャディを務めた父・清也(せいや)さんの存在も大きかったと思うと続ける。「清也さんはすごく気さくな方ですが、九州男児だけあって決めたことは絶対に守る人。我慢する部分もあったと思いますが、勝てなかった時期もずっと付き添っていらっしゃいました。この優勝は清也さんと二人三脚でつかんだと思います。“二人で優勝を届ける”という強い思いは見ていてグッときました。お母さまがこの優勝を一番喜んでいらっしゃるのではないでしょうか」
もともとショットには定評がある。ノーコックの小気味良いスイングは今も健在だ。「シンプルなスイングですが、理想的なボディターンで体の回転でクルンと振る選手。手の運動量が少ないからショットが安定します。また、アマチュアの方に特に見てもらいたいのが、ボディターンのときに上体が浮かないことです。浮いたら当然芯に当てることは難しくなります。だからツアーで長く戦えているのだと思います」。安定したショットもボギーフリーに貢献したことを忘れてはならない。
■母にもう一度優勝した姿を 父との二人三脚で届けた
笠は前回の優勝の後の2017年末に、母・優子さんを亡くした。「誰よりも私を応援して見守ってくれた」という存在に、『もう一度優勝を届けたい』という笠の強い思いを辻村氏も大いに感じていたという。
「20年2月にオフの合宿をしている笠さんとハワイで一緒になり練習を見たのですが、6時間もくもくと打ち続けていました。その精神力、体力ともにすごみを感じました。そこにはやはりお母さんへの思いもあったと思います」
また、キャディを務めた父・清也(せいや)さんの存在も大きかったと思うと続ける。「清也さんはすごく気さくな方ですが、九州男児だけあって決めたことは絶対に守る人。我慢する部分もあったと思いますが、勝てなかった時期もずっと付き添っていらっしゃいました。この優勝は清也さんと二人三脚でつかんだと思います。“二人で優勝を届ける”という強い思いは見ていてグッときました。お母さまがこの優勝を一番喜んでいらっしゃるのではないでしょうか」