「ツアーから離れてしばらくは暇な時間があったんです。ボーッとしていること自体が新鮮で嬉しかったんですけど、そのうちダメな人間になると思い始めました。やっぱり忙しいのが幸せだったんだなと分かったんです」
心が落ち着いたことでクラブを握る機会も徐々に増える。「スコアを気にしないと、これほどまでにゴルフが楽しく感じるのかと思いました」。気持ちがフラットになっているから、人の意見もすんなりと入ってくる。例えば、以前はダウンスイングで左サイドの壁をつくらなければいけないと思い込んでいたが、それが必要ないと分かった途端、ドライバーの飛距離が15ヤードほど伸びたという。アイアンショットの精度も落ちていないため、今でもある程度のスコアを出すことはできる。とはいえ、今のところ、ツアーに復帰する気持ちはない。
ツアーから離れた後、テレビの解説を行ったり、取材を受けたりしながら、自分がやりたいことを探していた森田だが、徐々にそれが見えてきたという。「今年からゴルフウエアのプロデュースを始めたんです。デザインから販売まで全般に関わりたいですね。新型コロナの影響でゴルフを始める人も多いと聞きますし、そういう人たちにも着てもらえるようなウエアをつくりたいです」と、目を輝かせる。さらに、将来的にはジュニアゴルファーの育成やアマチュアを対象としたゴルフスクールも開校したい気持ちもある。森田自身の成功と失敗の実体験を伝えながらレッスンできるとしたら、既存のゴルフスクールとはひと味違ったものができるかもしれない。
ツアーから撤退して3年になるが、まだ31歳と若いため、何をやるにしても成功する可能性は十分ある。ただ、森田に焦りはない。「子どもがほしいし、プライベートを充実させたいので、それからですね」。まずは結婚して新しい家庭を築き上げることが先決のようだ。ツアーに復帰することは難しいかもしれないが、新たなゴルフ人生に向けてかつての賞金女王がようやく動き始めたことだけは間違いない。(文・山西英希)
心が落ち着いたことでクラブを握る機会も徐々に増える。「スコアを気にしないと、これほどまでにゴルフが楽しく感じるのかと思いました」。気持ちがフラットになっているから、人の意見もすんなりと入ってくる。例えば、以前はダウンスイングで左サイドの壁をつくらなければいけないと思い込んでいたが、それが必要ないと分かった途端、ドライバーの飛距離が15ヤードほど伸びたという。アイアンショットの精度も落ちていないため、今でもある程度のスコアを出すことはできる。とはいえ、今のところ、ツアーに復帰する気持ちはない。
ツアーから離れた後、テレビの解説を行ったり、取材を受けたりしながら、自分がやりたいことを探していた森田だが、徐々にそれが見えてきたという。「今年からゴルフウエアのプロデュースを始めたんです。デザインから販売まで全般に関わりたいですね。新型コロナの影響でゴルフを始める人も多いと聞きますし、そういう人たちにも着てもらえるようなウエアをつくりたいです」と、目を輝かせる。さらに、将来的にはジュニアゴルファーの育成やアマチュアを対象としたゴルフスクールも開校したい気持ちもある。森田自身の成功と失敗の実体験を伝えながらレッスンできるとしたら、既存のゴルフスクールとはひと味違ったものができるかもしれない。
ツアーから撤退して3年になるが、まだ31歳と若いため、何をやるにしても成功する可能性は十分ある。ただ、森田に焦りはない。「子どもがほしいし、プライベートを充実させたいので、それからですね」。まずは結婚して新しい家庭を築き上げることが先決のようだ。ツアーに復帰することは難しいかもしれないが、新たなゴルフ人生に向けてかつての賞金女王がようやく動き始めたことだけは間違いない。(文・山西英希)