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菊地絵理香を4年ぶりVに導いた “三角形”パター 稲見萌寧のエースとは何が違う?【ツアー担当に聞く】

菊地絵理香を4年ぶりVに導いた “三角形”パター 稲見萌寧のエースとは何が違う?【ツアー担当に聞く】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2021年6月29日 23時09分

「今まで使用していたパターを見ても、菊地プロはフェースを開閉して打っていきたいので、ピン型のクランクネックのほうがアライメントを取やすいタイプ。三角形が小さいほうが気になりづらくて、開閉するトゥの動きが入りやすい。でも、ショートパットのやさしさはある。だから、いい意味でアバウトに打てる。そういった部分が菊地プロにマッチしたのではないでしょうか」(小竹氏)

一方の稲見が使う初代『トラス』は、どういうタイプに向いているのだろうか。「稲見プロは、吊るように構えてヘッドを真っすぐ出していきたいので、ネックの見え方がそこまで気にならなかったのかなと思います。前のモデルはフェースバランスに近いような、真っすぐ真っすぐな動きをする」と同じトラスでもターゲットは異なる。つまり、マレット感覚で打ちたい人には稲見のモデルが合っている。

『トラス』は、もともとダスティン・ジョンソン(米国)の「ブレード型(ピン型)は操作性がいいしよくコロがるが、マレット型に比べるとショートパットがラインから外れやすい」という要望で作られたパター。ジョンソンはちょうど一年前の「トラベラーズ選手権」で『トラス』を投入すると、いきなり優勝を挙げた。実は、そのとき使っていたパターは『トラス』のプロトタイプで、ネックの三角形の大きさは初代『トラス』のそれではなく、最新『トラス』と同じなのだ。

今年の稲見の快進撃や、先週の菊地の4年ぶり優勝を演出した“三角形”パター。新たなラインナップも加わり、国内女子ツアーではよりいっそう流行の波が大きくなりそうだ。

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