距離感が合う理由として辻村氏が挙げるのが右手の角度。
「アプローチでもウェッジショットでもボールに入っていくときの右手首の角度がずっと変わらないままです。だから、下半身、左サイドのリードから、右手首の角度をキープしたまま押し込んで、最後に回転で自分のスペースに振り込んでいける。そのときに右手首は解放されて伸びてしまったり、グリップエンドから抜けたりしません。だからボールをフェースに乗せて運ぶことができるんです」
■ショットもパットも「まだ本調子ではない」
鈴木は優勝スピーチで涙ながらに、優勝できなかった期間の苦悩を口にした。「こんなに長く勝てないと思っていませんでした。考えれば考えるほど、どういう風にプレーしていたか分からなくなった。成績や人のプレーをだんだん見られなくなった。自分がこんなに落ちぶれたんだと感じるのが怖かった」。年間7勝を挙げて無敵を誇った19年から一転、もがき苦しむ日々だった。
辻村氏は、強い鈴木を知っているだけに、今回の優勝を見ても「まだ本調子ではない」とハッキリと言った。
「見る限り調子が戻ったから勝てた、とは思えませんでした。ショットも良かった時のキレは見られなかったですし、パッティングの転がりも鈴木さんらしさはなかった。あのイーグルを奪ったショットも完ぺきとは言えなかった。それでも勝ってしまうのだから本当に勝負師ですし、鈴木さんの強さだと思います」
厳しい評価も日本ツアーを背負う選手として期待があるからこそ、だ。
「アプローチでもウェッジショットでもボールに入っていくときの右手首の角度がずっと変わらないままです。だから、下半身、左サイドのリードから、右手首の角度をキープしたまま押し込んで、最後に回転で自分のスペースに振り込んでいける。そのときに右手首は解放されて伸びてしまったり、グリップエンドから抜けたりしません。だからボールをフェースに乗せて運ぶことができるんです」
■ショットもパットも「まだ本調子ではない」
鈴木は優勝スピーチで涙ながらに、優勝できなかった期間の苦悩を口にした。「こんなに長く勝てないと思っていませんでした。考えれば考えるほど、どういう風にプレーしていたか分からなくなった。成績や人のプレーをだんだん見られなくなった。自分がこんなに落ちぶれたんだと感じるのが怖かった」。年間7勝を挙げて無敵を誇った19年から一転、もがき苦しむ日々だった。
辻村氏は、強い鈴木を知っているだけに、今回の優勝を見ても「まだ本調子ではない」とハッキリと言った。
「見る限り調子が戻ったから勝てた、とは思えませんでした。ショットも良かった時のキレは見られなかったですし、パッティングの転がりも鈴木さんらしさはなかった。あのイーグルを奪ったショットも完ぺきとは言えなかった。それでも勝ってしまうのだから本当に勝負師ですし、鈴木さんの強さだと思います」
厳しい評価も日本ツアーを背負う選手として期待があるからこそ、だ。