ダウンスイングでいったん左に体重が乗るのは下半身リードで下ろしている証拠。その後、パンチを出すときと同じ動きで右足をネジりながら地面に押し込むことによって、スイング軸をブラさずに強いインパクトを生んでいるのだ。

それだけではない。「キックボクシングや筋トレを行うことで、お尻やモモが鍛えられて土台が安定したため、厚いインパクトになり曲がらなくなりました」と稲見はトレーニングの効果も実感している。成長を続ける日本屈指のショットメーカーは、東京五輪のメダルと、賞金女王を目指して突き進む。