＜GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ　2日目◇17日◇イーグルポイントゴルフクラブ（茨城県）◇6657ヤード・パー72＞

最終的に東京五輪代表の座をつかみ取ったものの、6月3週の「ニチレイレディス」で2021年最低順位となる41位。さらに翌週の「アース・モンダミンカップ」、「資生堂レディス」では2週連続予選落ちと状態が上がってきていなかった稲見萌寧だったが、トータル9アンダー・5位タイで決勝に進出した。順位はもとより、状態も上がってきていると言えそうだ。

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ここ数試合、自身の調子を上げるべく順位以上に課題をやりきることを意識している。その課題とは左へのミスをなくすこと。アウトサイドインの軌道で左に飛び出すドローをなくすため、フェードを意識しているという。

その効果が「よくなっては来ている」と徐々に出てきた。感触だけでなく数値としても、この2日間でグリーンを外したのはわずか3ホールのみだが、さらにそれだけではない。この日は5つのバーディを奪いながらも「もったいないホールがいくつもあった」と、バーディを奪ったホールも合わせ、実に14ホールで6メートル以内につけて見せた。ショットでつけてバーディを奪う、稲見の真骨頂が戻ってきたと言えるだろう。

前回覇者で、現在賞金ランキング1位につける小祝さくらは予選落ち。今大会で2人までの2位タイ以上に入ると、稲見がマネーランクのトップに浮上する。「全体で見れば、まだまだ半分が終わったくらい。今1位だろうが2位だろうが変わらないです」と特に意識はしないが、五輪への手土産としてはちょうどいい。