＜大東建託・いい部屋ネットレディス　3日目◇24日◇滝のカントリークラブ（北海道）◇6578ヤード・パー72＞

国内復帰2戦目の3日目を終えて、トータル4アンダー・25位タイにつけた渋野日向子。あすを終えれば、来週には新規大会「楽天スーパーレディース」（兵庫・東急グランドオークGC）へ出場する。徐々に調子を上げながら3連戦目に向かっているが、残念なのは来週の予定に「東京五輪」が入らなかったこと。

カッコいいシブコ【大会フォト】

最後まで出場の可能性を残しながらも、代表入りはならず。「（東京五輪を）1年延期した時点で、どうしても優先順位がアメリカ（ツアー参戦）のほうに向いてしまって、ちょっとずつ方向転換した感じはあった。出られないのはすごく悔しいですけど、（畑岡）奈紗ちゃんと（稲見）萌寧にはめちゃくちゃ頑張ってほしい。男子の松山（英樹）さんも星野陸也さんもめちゃくちゃ楽しみなので、テレビで応援したいなと思います」と語っていた。

そこから1カ月。きのう23日に東京五輪の開幕式を迎え、ゴルフ代表の畑岡奈紗、稲見萌寧、星野陸也が行進に加わっていた。渋野は、稲見の公式SNSを通して開会式の様子を視聴。「チラっと見ました。3年後のパリ五輪は出たいな、と。一度は日本代表として五輪に出たいという気持ちは、ちょっと強くなりました」と、同世代が日本のユニフォームを着て歩く姿に少し背中を押された。

帰国後の3連戦も中盤。前週は予選落ちを喫したが、「（調子が）100％には近づけない」としながらも、上位フィニッシュが見える位置で最終日を迎える。「この位置にいると、あとは当たって砕け散るだけ」。五輪の盛り上がりに負けじと北海道を賑わせ、ここから3年後の大舞台を目指していく。