■“下5m以内”をキープした申ジエ 初開催コースを制した、元世界1位のショット力
そんな難関グリーンを攻略したのが、元世界ランク1位の実力者。「上がダメとなると、ピン下8メートルくらいを狙う選手が多いですが、ジエ選手は下3.5メートルにつけていました」と、OKゾーンをキープしつつ、ピンを狙うショットが冴え渡った。
抜群の距離感を生み出すジエの強さは、一体感のあるスイングにある。「距離感を合わせる選手は、クラブのスピードと体の回転の調和がとれています。ジエ選手のようにあれだけ体の近くでスイングすると一体感が生まれ、よりヘッドの入りが大切な洋芝でカット気味に打ってスピンを入れたりと、100ヤード前後からそれ以内のショットの縦距離の精度が群を抜いていました。米国で色々な芝も経験してきたでしょうし、そういった経験や技術の差が明確に出ていたと思います」と解説する。
加えて、大会4日間で56ホール中49ホールでフェアウェイをキープした正確性にも差がついた。「アウトコースは比較的ワイドなホールが多いですが、インコースは狭くてトリッキーな箇所が多い。その中でも自信をもってフェアウェイをキープできていた印象でした」と語る。2打差を追われる立場から迎えた最終日も、スタートホールからフェアウェイをキープ。2.5メートルをねじ込み、バーディ発進を決めると力強く拳を握った。「あまりスタートからガッツポーズをとるイメージのない選手ですが、これが優勝を大きく左右すると分かってのバーディ。難しいコンディションの中で、技術力をハッキリ見せた優勝だと思います」。
■予選通過率8割超えの安定感 復活Vに期待がかかる藤田さいき
加えて辻村氏が注目したのが、トータル8アンダー・10位タイで終えた藤田さいき。今シーズンは30試合を終えて予選落ちは5度のみ。今年に限っていえば2試合のみで、直近5試合のうち3試合でトップ10入りと安定感を見せている。「スイングを見ていると、本当に柔らかく振れている。飛距離が出るけど、体の回転と腕の振り、手首の柔らかさの調和がとれていて、スイングのバランスがすごくいいと感じました」。2011年の優勝を最後に勝利からは離れているが、当時と比べても「今のほうが、自然と体と手首を使えている」と語る。
そんな難関グリーンを攻略したのが、元世界ランク1位の実力者。「上がダメとなると、ピン下8メートルくらいを狙う選手が多いですが、ジエ選手は下3.5メートルにつけていました」と、OKゾーンをキープしつつ、ピンを狙うショットが冴え渡った。
抜群の距離感を生み出すジエの強さは、一体感のあるスイングにある。「距離感を合わせる選手は、クラブのスピードと体の回転の調和がとれています。ジエ選手のようにあれだけ体の近くでスイングすると一体感が生まれ、よりヘッドの入りが大切な洋芝でカット気味に打ってスピンを入れたりと、100ヤード前後からそれ以内のショットの縦距離の精度が群を抜いていました。米国で色々な芝も経験してきたでしょうし、そういった経験や技術の差が明確に出ていたと思います」と解説する。
加えて、大会4日間で56ホール中49ホールでフェアウェイをキープした正確性にも差がついた。「アウトコースは比較的ワイドなホールが多いですが、インコースは狭くてトリッキーな箇所が多い。その中でも自信をもってフェアウェイをキープできていた印象でした」と語る。2打差を追われる立場から迎えた最終日も、スタートホールからフェアウェイをキープ。2.5メートルをねじ込み、バーディ発進を決めると力強く拳を握った。「あまりスタートからガッツポーズをとるイメージのない選手ですが、これが優勝を大きく左右すると分かってのバーディ。難しいコンディションの中で、技術力をハッキリ見せた優勝だと思います」。
■予選通過率8割超えの安定感 復活Vに期待がかかる藤田さいき
加えて辻村氏が注目したのが、トータル8アンダー・10位タイで終えた藤田さいき。今シーズンは30試合を終えて予選落ちは5度のみ。今年に限っていえば2試合のみで、直近5試合のうち3試合でトップ10入りと安定感を見せている。「スイングを見ていると、本当に柔らかく振れている。飛距離が出るけど、体の回転と腕の振り、手首の柔らかさの調和がとれていて、スイングのバランスがすごくいいと感じました」。2011年の優勝を最後に勝利からは離れているが、当時と比べても「今のほうが、自然と体と手首を使えている」と語る。