「それを聞いて、時間をかけてやろうと伝えたときに、“私に必要ならやります”と。そこから優利は目先のことではなく先を見据えてできるようになりました。今ではヘッドスピードが42〜43m/sくらいありますが、もともとは30台でした。だからといってヘッドスピードだけ速くしようとしても良くない。体が開かない、引けないようにしながら数値を上げていかなければだめ。そうやって将来を見据えながらやることができました」
それからの吉田は一段と変わった。今年のオフには休息日でも打ち込むようになった。トレーナーと一緒によりいっそう取り組み体力もついた。その結果、上位に顔を出すことも増えてきた。そして辻村氏が「最後のピース」として感じたのが5月の出来事だった。
「一緒に食事をしたときに“桃子さんやさくらさんみたいにもっと練習しなければいけないと思います”と言ったんです。やっと気づいたかと、見えないところでガッツポーズをしました。それからは試合が終わったら日曜日に必ず練習に来るようになりました。明らかにゴルフに対する向き合い方が変わりました。足りなかった体力をつけ、練習して自信もついた。だからこその今回の最終日の5連続バーディだったと思いますし、暑いコンディションを乗り越えての優勝だったと思います」
今回の優勝に、王氏から辻村氏にメッセージが届いた。そこには同じようにチームとしての強さを語る文面が記されていた。「僕も嬉しいです。若い人が成長することは荒川さんが一番喜んでくれているでしょう。切磋琢磨が向上する源です。勢いづいた辻村軍団の今後が楽しみです」。良き仲間、ライバルたちとしのぎを削り、鍛錬を積んだ王氏ならではの言葉だった。
■“報・連・相”の徹底と翌年の目標 大事なのはこれから
念願の初優勝を挙げたが、辻村氏は「まだまだ道半ばです。強くなるには厳しいことがこれからたくさん待っています」とここで満足してほしくないという思い。そして「今と同じように取り組んでほしい」と付け加えた。
「優利は試合に限らずラウンドした後は、必ず毎日連絡をしてきます。まさに報告、連絡、相談ですね。そして年末には“来年私はこうしたい”という思いを私に伝えてきます。しかもアマチュアのころからです。自分のことを客観視して、自分の言葉で伝えられる強さが彼女にはあります。これからも勘違いすることなく鍛錬を積み、優利らしい攻めのプレーを貫いてほしいです」
それからの吉田は一段と変わった。今年のオフには休息日でも打ち込むようになった。トレーナーと一緒によりいっそう取り組み体力もついた。その結果、上位に顔を出すことも増えてきた。そして辻村氏が「最後のピース」として感じたのが5月の出来事だった。
「一緒に食事をしたときに“桃子さんやさくらさんみたいにもっと練習しなければいけないと思います”と言ったんです。やっと気づいたかと、見えないところでガッツポーズをしました。それからは試合が終わったら日曜日に必ず練習に来るようになりました。明らかにゴルフに対する向き合い方が変わりました。足りなかった体力をつけ、練習して自信もついた。だからこその今回の最終日の5連続バーディだったと思いますし、暑いコンディションを乗り越えての優勝だったと思います」
今回の優勝に、王氏から辻村氏にメッセージが届いた。そこには同じようにチームとしての強さを語る文面が記されていた。「僕も嬉しいです。若い人が成長することは荒川さんが一番喜んでくれているでしょう。切磋琢磨が向上する源です。勢いづいた辻村軍団の今後が楽しみです」。良き仲間、ライバルたちとしのぎを削り、鍛錬を積んだ王氏ならではの言葉だった。
■“報・連・相”の徹底と翌年の目標 大事なのはこれから
念願の初優勝を挙げたが、辻村氏は「まだまだ道半ばです。強くなるには厳しいことがこれからたくさん待っています」とここで満足してほしくないという思い。そして「今と同じように取り組んでほしい」と付け加えた。
「優利は試合に限らずラウンドした後は、必ず毎日連絡をしてきます。まさに報告、連絡、相談ですね。そして年末には“来年私はこうしたい”という思いを私に伝えてきます。しかもアマチュアのころからです。自分のことを客観視して、自分の言葉で伝えられる強さが彼女にはあります。これからも勘違いすることなく鍛錬を積み、優利らしい攻めのプレーを貫いてほしいです」