■ズレていたのは一瞬のこと
ラウンドを中心とした3日間のプチ合宿。試合から離れたコースで小祝を見た辻村氏は「いくつかのズレがありました。やはりダメなことにはちゃんと理由がありました」と好調時との差を感じ取ったという。「アプローチもバンカーショットも自信がないからちょっと早い。最近バンカーから寄らない理由がそこでした。そしてアプローチの打点もズレていました」。そして小祝の武器であるショットにはこんなズレを感じた。
「手と体がアンバランスになっていました。手の運動量が多くなっていたんです。それで手が体の間から外れていました。さくらはボディターンでタイミングを取るところがいい選手なのに手でタイミングを合わせてしまっていました。まさに手で始まり、手で終わるといった状態でした。本当に一瞬のズレなんですけどね」
3日間しっかり打ち込んで辻村氏が帰った後も、毎日テレビ電話で素振りのチェックを行った。軽井沢の試合中、最終日の前日もである。「少しずつ球を叩く音も良くなって、日に日にさくらの球筋が変わってくるのが分かりました。ピンを刺す、さくららしいショットが戻ってきた」。この結果、初日に6連続バーディなど「64」、最終日も2つ伸ばして唯一2桁アンダーに乗せて優勝することができたのだ。
■大事なのは“休まない”ではなく“高レベルを維持”
小祝と言えば『試合に出続ける選手』の一人だ。ツアー出場権を得た18年以降、出場権が限定される試合を含めて全試合出場を続けている。ケガ・病気での欠場もなく、能力の高さに加えて体の強さも際立っているが、大事なことは“休まない”ではなく“高レベルを維持”することだと辻村氏はいう。
「試合に出場せず調整することはサボりではなくて、高いレベルを維持するためです。また、ゴルフを違う角度から見るためでもあります。あれだけ再現性が高いさくらでも、スイングが一瞬ズレるだけでショットが左右にブレるということが今回改めて分かりました。すごく気が引き締まります」
試合をこなしながら調整できるのが一番だが、試合をこなすなかでは難しさが増してしまう。
ラウンドを中心とした3日間のプチ合宿。試合から離れたコースで小祝を見た辻村氏は「いくつかのズレがありました。やはりダメなことにはちゃんと理由がありました」と好調時との差を感じ取ったという。「アプローチもバンカーショットも自信がないからちょっと早い。最近バンカーから寄らない理由がそこでした。そしてアプローチの打点もズレていました」。そして小祝の武器であるショットにはこんなズレを感じた。
「手と体がアンバランスになっていました。手の運動量が多くなっていたんです。それで手が体の間から外れていました。さくらはボディターンでタイミングを取るところがいい選手なのに手でタイミングを合わせてしまっていました。まさに手で始まり、手で終わるといった状態でした。本当に一瞬のズレなんですけどね」
3日間しっかり打ち込んで辻村氏が帰った後も、毎日テレビ電話で素振りのチェックを行った。軽井沢の試合中、最終日の前日もである。「少しずつ球を叩く音も良くなって、日に日にさくらの球筋が変わってくるのが分かりました。ピンを刺す、さくららしいショットが戻ってきた」。この結果、初日に6連続バーディなど「64」、最終日も2つ伸ばして唯一2桁アンダーに乗せて優勝することができたのだ。
■大事なのは“休まない”ではなく“高レベルを維持”
小祝と言えば『試合に出続ける選手』の一人だ。ツアー出場権を得た18年以降、出場権が限定される試合を含めて全試合出場を続けている。ケガ・病気での欠場もなく、能力の高さに加えて体の強さも際立っているが、大事なことは“休まない”ではなく“高レベルを維持”することだと辻村氏はいう。
「試合に出場せず調整することはサボりではなくて、高いレベルを維持するためです。また、ゴルフを違う角度から見るためでもあります。あれだけ再現性が高いさくらでも、スイングが一瞬ズレるだけでショットが左右にブレるということが今回改めて分かりました。すごく気が引き締まります」
試合をこなしながら調整できるのが一番だが、試合をこなすなかでは難しさが増してしまう。