＜ニトリレディス 最終日◇29日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6775ヤード・パー73＞

北海道にある小樽カントリー倶楽部で行われている「ニトリレディス」もいよいよ最終日。ツアー屈指の難コースでの戦いも、ここまでの3日間は比較的風が穏やかだったこともありスコアの伸ばし合いに。このままバーディ合戦となるのか。それとも小樽の気まぐれな風が本領発揮するのか。残り18ホールで今年の勝者が決まる。

鶴岡果恋は脚が長い

最終日に10時30分にスタートする最終組に入ったのは首位を走る全美貞（韓国）、2位の山路晶、そして3位の鶴岡果恋。その1つ前から逆転を狙うのが、きのうの3日目にパー73での最少ストローク記録を叩き出した堀琴音、勝みなみ、そして稲見萌寧だ。

その鶴岡が戦友のような関係と話すのが稲見。「萌寧とはジュニア時代からずっと戦ってきて、プロになってからも一緒に試合に出て、とても身近な存在です。普段はご飯も一緒ですし、ホテルが同じならお風呂も一緒に行きます。試合で同組で回ったときは勉強しつつ、いつかは勝ちたいなと、前向きな気持ちでやっています」。仲はいいが、いつかは勝つ。そんな良きライバル関係だという。

二人は残念ながら最終日も同組となることはなかった。だが、ともに優勝争いをすることは可能だ。最終組、そしてその1つ前。「いつかは勝ちたい」という思いをかなえるのか。それとも銀メダリストが意地を見せるのか。はたまたほかの選手が栄冠を手にするのか。この二組に注目したい。